新型コロナの影響で全国ツアーを休止するまで…ロックバンドSCOOBIE DOが実情を激白「ファンはとにかく健康でいて」

SCOOBIE DO (左から)オカモト “MOBY” タクヤ(Dr.)、マツキタイジロウ(Gt.)、コヤマシュウ(Vo.)、ナガイケジョー(Ba.)【Arthist Photo:新保勇樹】
SCOOBIE DO (左から)オカモト “MOBY” タクヤ(Dr.)、マツキタイジロウ(Gt.)、コヤマシュウ(Vo.)、ナガイケジョー(Ba.)【Arthist Photo:新保勇樹】

皆さんと同じくらいボクらも悔しかったり残念だったりする事ばかり

――バンドの決定を受けて今度はマネージャーとして関係者と話し合ったんですね?

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「はい。延期を決めて、すぐにツアー先のイベンター、ライブハウスにと連絡を取って、3月7日、8日のライブの延期を発表。そして15日に予定していた名古屋のイベントも中止が発表されたので、ボクらの14日のライブもこの状況で決行は無理と判断してそこも延期。以降は、いまだ先が見えないので前の週に翌週の予定をどうするか、そういったスケジュール調整の毎日ですね。我々ももちろんですが、スタッフ、イベンター、ライブハウスと関係者みんなが疲弊してます」

――関係者の疲労は想像に耐えがたいです。

「そうなんです。関係者の皆さんが本当に大変な状況なんです。やっぱりバンドを大切にしてくれている皆さんだから、キャンセル料を一切請求せず、延期のスケジュール調整に応じてくださるようなライブハウスさんもたくさんありますし、イベンターさんも煩雑な手続きに毎日追われて、振替公演も取り合いの状況なので、スケジュール調整が本当に大変なんです。都内はオリンピックイヤーで使用会場が限られている中、地方のライブハウスだって数は限られていますから。それに追い打ちをかけるように、いつ再開できるかわからない状況ですしね‥‥」

――バンド仲間とこの件で話をすることは?

「とある年齢の近いバンドマンからは『延期にした方が良い』、また後輩のバンドマンからは『先輩方の動きを参考にしてました』、他にもバンドのマネージャーさんやイベンターさんから『あの発表の仕方、手配の仕方は素晴らしかった!』など、様々な声を頂きまして。一方で続けることを選んだアーティストに対しては、各々のその決断に至る理由があっての行動なので、必要なのは理解であって批判ではないと思います」

――ファンの反応は?

「『よく決断した』と言ってくださるファンもいますし、『残念です』『直前のライブをやっているのになぜそのまま続けなかったのか?』といった厳しい意見もいただきました。楽しみに待っていたお客さんの事を考えると‥辛いですよね」

――今年は25周年というアニバーサリーイヤーで5月にレイザーラモンRGさんと共演という話題も控えています。

「はい。SCOOBIE DOというバンドを結成して25年目なので、今年は5月4日に日本のエンタメの聖地・浅草演芸場で古くからの友人、レイザーラモンRGさんとライブを行うのですが、ファンクとロックとお笑いがどんな形で1つになるのかボクたちも楽しみです。ですので、1日でも早く通常の生活に戻りたいですね。今は毎週1回、お互いに合う時間を短くしながら、リハーサルと打合せを続けています」

――いまファンに声をかけるとしたら?

「とにかく『健康でいてください』と。感染された方は1日も早い回復を祈っています。皆さんと同じくらい、ボクらも1つ1つに悔しかったり残念だったりする事ばかりですから。僕が大切にしている言葉で「戦争に反対する唯一の手段は各自の生活を美しくしてそれに執着することである」という文芸評論家の吉田健一さんの言葉なんですが、これはピチカートファイブのトリビュートアルバム(2002年)のタイトルのネタ元で、今はまさにこれに限るなと。なので僕は空いた時間を使って、もっと英語が話せるように勉強しています。これを言うと先輩のウエノコウジさん(元THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)に『MOBY、お前はドラムの練習せい!』と言われそうです(笑)」

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