吉田類、放送1000回超の「酒場放浪記」 コロナ禍でも休まずの信念「こういう時だからこそ」

「酒場詩人」こと吉田類の人気番組「吉田類の酒場放浪記」(BS-TBS)が昨年、記念すべき放送1000回を達成した。番組開始から19年目を迎え、その間、震災やコロナ禍でも休むことなく大好きな酒場とそこに集まる人々を応援し続けてきた。そんな吉田が考える酒場の魅力について、彼と親交の深いミュージシャンでメジャーリーグ解説者のオカモト“MOBY”タクヤが直撃した。

吉田類【写真:山口比佐夫】
吉田類【写真:山口比佐夫】

「酒場放浪記」放送1000回を振り返る

「酒場詩人」こと吉田類の人気番組「吉田類の酒場放浪記」(BS-TBS)が昨年、記念すべき放送1000回を達成した。番組開始から19年目を迎え、その間、震災やコロナ禍でも休むことなく大好きな酒場とそこに集まる人々を応援し続けてきた。そんな吉田が考える酒場の魅力について、彼と親交の深いミュージシャンでメジャーリーグ解説者のオカモト“MOBY”タクヤが直撃した。(聞き手=オカモト“MOBY”タクヤ、構成=福嶋剛)

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MOBY「大変遅くなりましたが、『酒場放浪記』1000回達成おめでとうございます。実は昨年、1000回を記念したインタビューを行う予定でしたが、当時は緊急事態宣言の延長もあって、ようやく1年越しに実現となりました」

吉田「ありがとうございます。今度は1100回に近付いてきましたよ(笑)。でもこうやってMOBYくんと対談でご一緒できるなんてうれしいね」

MOBY「こちらこそ光栄です。あらためて昨年の放送1000回を達成した昨年を振り返っていただきたいのですが、やっぱりここまできたという実感はありましたか?」

吉田「1000回が近付いてきてもいつもの流れでずっとロケをしていたからあんまりピンとこなかったんですよ。999回目には明大前にある『宮古』という酒場に行きました。そこで試した泡盛のシークワーサー割がとても甘くて美味いからガンガン飲んでいたんだけどアルコールが35度以上でね。続けて泡盛や古酒をこれも美味しくいただいたら、もうすっかりいい気分で(笑)」

MOBY「見てました。『ひとり御通り』ですね(笑)。ひと言しゃべっては一杯飲んで……」

吉田「そう。沖縄県の宮古島には『御通り(=オトーリ)』という風習があって、車座になって1人ずつ一杯空けて口上を述べたら次の人に回していくというのを延々とやって飲むわけです。それを『今日は999回なんで1人でオトーリやります』とか言ってやったんだよね。見事に記憶がなくなっちゃいました(笑)」

MOBY「いつも番組の最後にお店を出て歩いていくシーンがありますよね。回によっては足がフラついていたりすることもありますけど、999回は本当にフラフラしていましたよね(笑)」

吉田「番組の最後に千鳥足で店を出るシーンは毎回本当なんですよ。でも1軒目でふらつくことはなくて、だいたい2、3軒目なんです。999回目の放送は、きっとテンションが上がっていたんでしょうね。長い間ずっと僕を撮影しているカメラマンが、『今まであんな類さんの千鳥足を見たことがない』って言いましたから(笑)。そこでようやく『いよいよ1000回だな』って実感が湧きました」

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