特殊車両のレンタルサービス、経営者は元クライスラーの敏腕営業マン「3年で家が1軒買えました」

年代もののアメ車をきれいに磨き上げている【写真:山口比佐夫】
年代もののアメ車をきれいに磨き上げている【写真:山口比佐夫】

ルビコン山のあちこちにあるお墓…その理由とは?

 ジープの聖地となるルビコン山には、山の中にいろんなお墓があるんですよ。ジープマニアが死ぬと、愛車と一緒にお墓を作るらしいです。そこに永遠に眠ると…びっくりしましたね。私自身、最初で最後のルビコン山のイベントになりました。11年は震災があり、参加を自粛しましたが、クライスラー側の判断により7月にカンボジアとベトナムに招待されましたね。これも豪勢な旅行でした。

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 しかし、どうしてもレストランをやりたい夢があって、翌月の8月末にクライスラーを辞めました。といっても、計算したら(収支の)金額が全然合わなかった。店名に「カフェ」とついているのはその名残りですね。引き続き、車は売りたかったので、「ジープカフェ東京」として最初は有明のタワーマンションで車の販売をスタートさせました。

 販売は正直言うと、うまくいかなかったです。やっぱり売る車は特殊な車両が多かったので、あんまり売れないんですよ。じゃあ貸すほうがいいかなと思い、レンタル事業に転換しました。たまたまアメリカの本物のポリスカーを買う機会があって、これは全然専門の業者がいなかった。絶対にライバルがいない分野を狙い、車両の台数を増やしていきました。

 劇用車屋さんというのがありますけど、そこは人から車を借りてくるというんですよ。人から借りてくると、その人にもレンタル料を払わないといけないから結構割りに合わないところがある。自社ブランドだと、その心配はありません。「東京にも同じようなお店ってないんですか?」と聞かれますけど、本物を持っているところは少ないですね。

 たとえば、パトカーは劇用車屋さんも部品を集めて製作します。でも面白い話で、警察マニア・消防マニア・救急マニアって結構えぐいところを突くんですよ。「このパトカーはないだろう」「内装がまず違う」と指摘されるらしいです。だから最終的にウチに来ますね。僕は車両を払い下げしてもらうのも、本当にリアルじゃなきゃ嫌なんです。

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