1日1キロ以上を食べるヨーグルトマニア 異色な経歴を歩む女性が沼にハマった理由

茨城県小美玉市で「ヨーグルトの本」の発売記念イベントを行った向井さん。手の形はヨーグルトの「ヨ」の字を表している
茨城県小美玉市で「ヨーグルトの本」の発売記念イベントを行った向井さん。手の形はヨーグルトの「ヨ」の字を表している

現地で牛や餌を見て学ぶ「資格より酪農家さんの説明が勉強になりました」

――情報はどうやって集めたのですか?

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「最初は世の中に何種類のヨーグルトがあるかも知らず、調査が進むと2000種類以上あるとわかり、『どんどん食べなきゃ!』と興味が広がりました。SNSでひらすら検索し、ヨーグルトタグをたどりました。地元のヨーグルトをアップしている地方の方に出会い、『うちの小学校の給食でこんなヨーグルトが出ていたよ』と教えてくださる方もいて、情報の循環が生まれていきました」

 SNSの投稿がキッカケとなり、向井さんは酪農が盛んな茨城県小美玉市で2018年に開催された「第1回全国ヨーグルトサミットin小美玉」に招かれ講演を行った。このイベントを機に活動の幅を広げ、本を出すまでに。

――「ヨーグルトの本」が専門書レベルの内容で驚きました。ヨーグルトを分析する能力はどうやって身につけたのですか?

「最初は食べた感想を書くだけでした。途中から本やメーカーさんのサイトを見るようになりました。お仕事が本格的に来るようになったのは小美玉での『ヨーグルトサミット』がキッカケです。酪農の現場を見せてくれる人たちに出会い、2018年からは現地見学するようになりました」

――現地でさらに知識を身につけられたのですね。

「ヨーグルト活動は『いつか仕事につながる』と思っていて、赤字でも活動に人生をかけていました。当初は食に関する資格を取って、『資格があることを武器にしよう』と思っていたのですが、いざ活動してみると、そういうことではないと感じました」

――資格より現地での学びが役立った?

「そうなんです。現地で酪農家さんに牛ちゃんが食べているものを見せてもらって、『これを食べているからお乳がこういう色になって、こういう香りになるんだよ』と教えていただく。資格より酪農家さんの説明が勉強になりました」

――ヨーグルト活動を始めて生活に変化はありましたか? 1日どのくらい食べている?

「最初は1日3食だったのですが、いつ頃からかペースが狂いました(笑)。メーカーさんからヨーグルトがたくさん届くようになり、2019年には1日1キロを超えて、個食カップでいうと1日10個食べていました」

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