南沙良、人気教師役の田中圭の印象「いい意味で迫力がありましたが、素敵な方でした」

映画、ドラマで活躍する南沙良(19)が、映画「女子高生に殺されたい」(4月1日公開、城定秀夫監督)でヒロイン役を演じた。人気教師(田中圭)が9年がかりで密かに計画した「“自分”殺害計画」に巻き込まれる真帆役。TBSドラマ「ドラゴン桜」では、今どきの明るい高校生役を演じたが、自身はインドア派の一面を明かす。

南沙良は、予測不能サスペンスで再び高校生役に挑む【写真:荒川祐史】
南沙良は、予測不能サスペンスで再び高校生役に挑む【写真:荒川祐史】

映画「女子高生に殺されたい」でヒロイン「最後の最後までどうなるか分からない」

 映画、ドラマで活躍する南沙良(19)が、映画「女子高生に殺されたい」(4月1日公開、城定秀夫監督)でヒロイン役を演じた。人気教師(田中圭)が9年がかりで密かに計画した「“自分”殺害計画」に巻き込まれる真帆役。TBSドラマ「ドラゴン桜」では、今どきの明るい高校生役を演じたが、自身はインドア派の一面を明かす。(取材・文=平辻哲也)

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 同作は、「ライチ☆光クラブ」「帝一の國」などの鬼才・古屋兎丸の画業20周年記念作となった同名コミックが原作。“女子高生に殺されたい”という異常な欲求を持つ、人気教師が赴任先の高校で恐るべき計画を実行していく予測不能なサスペンス。南は、その教師のターゲットとなる女子高生の真帆を演じた。

 小説、コミック、アニメが大好きだという南。原作コミックは映画化決定の前にも読んでいた。「先が読めないストーリーで、すごい面白かったです。最後の最後までどうなるか本当に分からなかったので、ドキドキ感がありましたね。この作品をやるんだと驚きました。どうやってお芝居をしようかという期待感がありました」と振り返る。

 真帆はマドンナ的な存在の一方、まったく別の面を持つ難役。「共感できる部分はそんなになかったんですが、考え込んだり、常に不安を持っているというのは、自分の中にもたまにあるなと思ったので、そこはつかみやすかったです。(映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では)吃音症の方から話を伺ったことがありましたが、普段は役へのアプローチはあまりないんです。セリフだけ覚えて、現場の空気、相手に出てきたものに合わせていく感じなんですが、今回はイメージを持っていこうと思いました」。

 撮影は昨年9月。河合優実、莉子、茅島みずき、細田佳央太ら同年代との競演。「コロナ禍だったので、みなさんとお話できるような環境ではなかったのですが、細田さんは以前、(『ドラゴン桜』で)ご一緒しましたし、安心感はありました。河合さんはもともと、映画を拝見していたので、今回ご一緒できてうれしかったです」と振り返る。

 クライマックスは文化祭での演劇シーン。劇の主役になった真帆に、生徒たちが注視する中、大事件が起こる。「演劇のシーンはみなさんが見ているので、恥ずかしかったですね。高い場所に登る場面があって、高いところは大好きなので、楽しかったです」。

「ドラゴン桜」では快活な役を演じていたが、自身はインドア派。「すごい明るい人だと思っていた、と言われると、うれしくなるんです。私自身は家にいて、アニメを見たり、小説を読んだり、するのが大好き。今期のアニメで面白かったのは『王様ランキング』、小説は朝井リョウさんの『正欲』。漫画では『タコピーの原罪』が一番熱いです。撮影の移動時間、家にいるとき、寝る前に読んでいます」と明かす。

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