Jリーグで挫折も営業マン転身で大逆転 現在はフェラーリ、クルーザー所有“30歳実業家”の素顔

ラグジュアリービジネスへの熱い思いを語った【写真:山口比佐夫】
ラグジュアリービジネスへの熱い思いを語った【写真:山口比佐夫】

YouTubeで大切なのはチャンネル登録者数や再生回数ではない

 今はインターネットの広告代理店を経営する一方で、3年前から安田造船所でクルーザー販売などを扱うラグジュアリービジネスにもかかわっています。クルーザーは面白いです。一番、世の中でむだなものを売っているビジネスなので(笑)需要があるものを売るのは簡単なんですよ。需要がないものを売るのはめちゃめちゃ難しい。僕はそういうものを売るのが好きなので、やろうと思いましたね。

 営業で活用しているのがYouTubeです。こういうものがありますよと、まず認知を増やしています。YouTubeで大事なのは使い方ですね。みんなチャンネル登録者数と再生回数を気にしますけど、そこは大事じゃなくて、どの層のジャンルを囲えているかが大事なんですよ。100万回再生の小学生向けの動画と、ターゲットを富裕層に絞った1万回再生のラグジュアリー動画は意味合いが異なります。どの層に向けて何を発信するか、セグメントを切る(市場を細分化する)と、広告価値とコンバージョン価値(成果)が全く違います。5000回再生でも、6000回再生でも、僕の遊んでいる姿を見て「ファビオみたいに遊びたい」と思ってくれればいい。実際に見学に来てクルーザーで遊ぶと欲しくなるんです。

 僕は周囲の人にも恵まれました。最終的に何をやりたいのかというと、クルーザーを売ることではなくて、日本をどうすればよくできるのかということですね。今の日本のビジネスって人口1億2000万人ちょっとに対して、シェアの取り合いになっています。決まっている売り上げのGDPをみんなで取っているだけです。それをやっても面白くないから、日本にないラグジュアリービジネスをどう作るのか、考えています。

 日本では20~30億の船をすごいと言うけど、モナコやカンヌに行くと、小船なんですね。向こうでは300億とか400億の船とか、ビル・ゲイツの船がドーンとか、ロシアの大富豪がドーン、ヘリも2機3機停まるというのが本当のクルーザー界のトップです。日本はいろんな問題があって、まず停めるところがなかったり、そういう文化がない。高級時計を買ってフェラーリを買って、いいところに住んで終わるのが富裕層のテッペンになっていると思います。

 ただ、日本でも大きな船を買える富裕層はいっぱいいます。インフラを整えてあげて、将来は海外の富裕層が日本に船を置いて、プライベートジェットで来て、自分のクルーザーで寝泊まりする。そういうインバウンドを迎え入れるというところまでは頑張りたいなと思います。

□岡ファビオ(おか・ふぁびお) 1991年5月22日、ブラジル・サンパウロ出身。6歳から日本で暮らす。岡山学芸館高校卒業後、2010年、サッカーJリーグ2部ファジアーノ岡山と契約し、プロ選手に。12年に引退。不動産、広告代理店を経て、15年に株式会社AzuRoを創業した。19年より日本スーパーカー協会アンバサダー。愛車はフェラーリF8トリブート。弟が1人。177センチ、76キロ(現役時)。

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