【RIZIN】「腕十字は取らせない」 中村大介とのUWF継承マッチを前に“Uの子孫”山本空良が激白

来る3月20日、丸善インテックアリーナ大阪で開催される「湘南美容クリニック presents RIZIN.34」にて中村大介VS山本空良が行われる。“Uの末裔”と呼ばれる中村に対し、山本は、かつてUWFインターナショナルに所属した山本喧一(現POD会長)の次男。つまり中村VS山本はUWF継承マッチになる。そこで“Uの子孫”山本空良(Fighting NEXUSフェザー級王者)を直撃し、その思いを聞いた。

中村大介との「UWF継承マッチ」を闘う山本空良(右)
中村大介との「UWF継承マッチ」を闘う山本空良(右)

過去には練習で中村にコテンパンにされ、涙した

 来る3月20日、丸善インテックアリーナ大阪で開催される「湘南美容クリニック presents RIZIN.34」にて中村大介VS山本空良が行われる。“Uの末裔”と呼ばれる中村に対し、山本は、かつてUWFインターナショナルに所属した山本喧一(現POD会長)の次男。つまり中村VS山本はUWF継承マッチになる。そこで“Uの子孫”山本空良(Fighting NEXUSフェザー級王者)を直撃し、その思いを聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

「山本空良選手のお父さんの山本喧一さんは、自分も大好きだったUWFインターナショナルの選手で、そのUの血を100%継いでいる選手だと思いますので、その選手と“Uの未来形”のような試合をして、仕留めたいと思います」

 両者が出席した会見上、中村大介はそう口にしていたが、これを受けて山本は「勝ちに行くのはもちろんなんですけど」と答えた後、「“U”を懐かしむというか、ちょっとでも思い出せるような試合がしたいなと思います」と続けた。

 UWFが誕生したのが1984年、山本空良の父・喧一会長がUWFの流れを汲む、UWFインターナショナルの門を叩いたのが1993年で、そのUインターを楽しんでいた中村が山本喧一の息子・空良と……。最近のファンはともかく、古くからのファンは、山本空良に対して勝手に“U”を投影させる違いない。

「自分には最初、その意識は全然なかったんですけど、(昨年11月の神戸での)『RIZIN TRRIGER 1st』に出てから、会長のファンの方々が声をかけてくれて意識するようになりました。それまでは実感が湧かなくて」

 山本はそう答えていたが、実は山本は過去に中村と一度だけ練習をしたことがある。

「3、4年前だったと思うんですけど、そのときは全然かなわなくて、自分がプロ3戦目とか、4戦目のころは全然かなわなかったし、カラダつきも全然違って、なかなかコテンパンにやられましたね」

 北海道を拠点にしている山本によれば「出稽古は1年に1回」だが、「そこではコテンパンにやられることがある。コテンパンにされると、めちゃめちゃ悔しいんです。試合に負けたとき以上に悔しいかもしれない」と話す。

「試合は緊張したり、何が起こるか分からないんですけど、練習は違うじゃないですか。練習はホントの実力が出せるとは思っているので、それで自分があんなにやられるっていうのは悔しいっていうか。スパーリングで負けて涙とか流したこともあるんですけど、シャワーを浴びながら。中村さんとやったときもめちゃめちゃ悔しくて。ただ、今回このチャンスが来たので、3、4年前とは違う自分を見せたいなと思います」

 実際、今はどんな対策を立てているのか。

「会長からは、なんとなくこうしろとは言われているんですけど、自分が今まで練習してきたことはたしかなものなので、それを出せば勝てると思ってくれている感じですね」

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