土屋アンナ&水野美紀、「ザ・マスクド・シンガー」立役者が感じた“新感覚エンタメ”

水野「ステージでこだわったのは小道具と芝居」

――ローズさんのステージはストーリー性があるから続けて見たくなります。頭脳戦でしたね。

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水野「私はあれを思いついて良かったなと戦いながら思っていました(笑)。最初の打ち合わせで決勝までの6曲を決めないといけなかったので、2時間くらいの打ち合わせで最後の曲まで決まっていました。ステージでこだわったのは小道具と芝居の演出です。自分の慣れた部分なのでそこで勝負をかけました」

――水野さんの選曲は「ラブ・イズ・オーバー」(欧陽菲菲)、「PRIDE」(今井美樹)、「また君に恋してる」(坂本冬美)、「CAT’S EYE」(杏里)、「愛は勝つ」(KAN)、「奇跡を望むなら」(JUJU)でした。選曲の基準は?

水野「ストーリーありきなので最初は失恋ソング、2曲目は子どもが生まれるのに合った曲、3曲目はよりを戻す、4曲目はアクションをやりたかったので動きのある曲、5曲目は仲直り。実はここで終わってもいいかなと思いましたが、最後は家族の再会にしたかった。ストーリーと歌詞ありきで進めましたね。なので、好きな曲というのではなく、歌ったことがない曲もありました。十八番はCharaさん。よくカラオケで歌ってましたが、今回はストーリーにハマらなかったので選曲しませんでした(笑)」

――土屋さんの選曲は「DESIRE~情熱~」(中森明菜)、「罪と罰」(椎名林檎)、「月光」(鬼束ちひろ)、「限界LOVERS」(SHOW-YA)、「あなたのキスを数えましょう」(小柳ゆき)、「Forever Love」(X JAPAN)でした。

土屋「自分の声質を考えて歌いやすい曲を選びました。ロックな曲はすんなり歌えるからキープしつつ、普段は絶対に歌わないだろうな、というバラードをチョイスして、昔から好きでよく聴いていた鬼束さんの『月光』を選びました。私は洋楽を歌うことが多いのでチャレンジしたい邦楽としてチョイスしました。ステージは歌とバンドだけですから1曲目の『DESIRE』は自分だとバレないようにダンスを取り入れました。中森明菜さんのハスキーな声は私も歌いやすいので、ハスキーとダンスを組み合わせてみました。ただ、声でバレるかもしれないし1回目で終わってしまうかもしれない。自分を出し切らないで終わりたくなかったので、自分らしさを出したいなという思いでしたね」

――他にもどのようにバレない工夫をしましたか?

水野「私はそもそもそんなに歌っているイメージがないのでバレる心配があまりなかったというか(笑)。番組的には『ローズというキャラを作ってください』と言われていたので、高貴でおしとやかな感じを心掛けました。最初はネコをかぶっていたのですが、後半のトークは抑えきれなくなってきました(笑)」

土屋「私はしゃべったらバレるのでエピソード1ではあまりしゃべらないようにしたんです。曲も声も分かりやすくて、『バレているんだろうなぁ』と思いつつも逆にウソもつけないので、めっちゃ動いてしゃべりました。バードというキャラクターをエンジョイしようと思って。司会の大泉さんもすごい突っ込んできましたが、お客さんがバードというキャラクターを好きになってくれたらいいなぁ、という考えにスイッチしちゃいました」

――最終推理ではパネリストのほぼ全員が「土屋アンナさん」と回答してました。どんなお気持ちでしたか?

土屋「あれ、もうちょっと秘密にしてよ、と思いました。みんな素直だなと思って。でも、うれしかったです。本当の本当は。最初から(水原)希子ちゃんが声で分かってくれたので。番組内では『あっ!』と思ったけど、自分の個性を知ってくれていたんだなと思って」

――水野さんは正体当ての回答がけっこうバラけてましたが、ずっと『友近さん』と推理するパネリストもいてズッコケてましたね。

水野「友近さんと間違えられるのはめちゃめちゃ光栄なことです。天才芸人ですから、歌もお上手ですし。本当はすごくうれしかったです。実際にお会いしたこともありますが、職人肌でカッコいい芸人さんです。あと、私はずっと女優だ、と言っていたのに、自分で言っても信じてくれないというパターンがあるんだなとも思いました(笑)」

次のページへ (3/4) 土屋 MIYAVIから「ジャニス・ジョプリンみたい」と言われ大感激
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