ドラマ「二月の勝者」刺さる名言 「できない」より「できる」を見付ける大人の務めを描く

俳優の柳楽優弥が主演する日本テレビ系連続ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」(毎週土曜、午後10時)の第2話が放送された。主人公は激変する受験界に舞い降りた最強で最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人。「中学受験は課金ゲーム」「親はスポンサー」「子どもを合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」など極端な言葉で周囲を圧倒する。第2話では生徒の勉強をサポートしようと努める新任講師の佐倉麻衣(井上真央)に対し、校長の黒木(柳楽)が「一生懸命にならなくていいです」とくぎを刺す場面があった。一体どういう意図なのか。(※以下、ドラマとコミックの内容に関する記述があります)

柳楽優弥【写真:ENCOUNT編集部】
柳楽優弥【写真:ENCOUNT編集部】

「一生懸命にならないでください」の真意

 俳優の柳楽優弥が主演する日本テレビ系連続ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」(毎週土曜、午後10時)の第2話が放送された。主人公は激変する受験界に舞い降りた最強で最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人。「中学受験は課金ゲーム」「親はスポンサー」「子どもを合格に導くのは、父親の経済力と母親の狂気」など極端な言葉で周囲を圧倒する。第2話では生徒の勉強をサポートしようと努める新任講師の佐倉麻衣(井上真央)に対し、校長の黒木(柳楽)が「一生懸命にならなくていいです」とくぎを刺す場面があった。一体どういう意図なのか。(※以下、ドラマとコミックの内容に関する記述があります)

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 原作は中学受験をテーマにした高瀬志帆さんの人気漫画。中堅塾の「桜花ゼミナール」を舞台に小学生と親の姿を通して家族や教育など現代社会のリアルな問題に切り込んでいく。23日放送の第2話では、生徒と講師の距離感について考えさせられる内容だった。

 塾講師として働き始めた佐倉は、担任を任された成績最下位のRクラスで授業中いつもボーっと窓の外を眺めている加藤匠(山城琉飛)にやる気を出させようと意気込むが、黒木からは「Rクラスはお客さんですから、一生懸命にならないでください」と言われ言葉を失う。さらに黒木は答案と成績表について「顧客の評定リスト」「Rクラスは不良債権だらけ」と容赦ない。

 その後、佐倉は匠の母・加藤涼香(堀内敬子)との面談で「匠は中学受験に向いてないのでは」と相談される。佐倉は匠にやる気を出してほしい一心で授業後にマンツーマン指導を行うが、その翌日に匠は塾を休んでしまい、しかも「塾をやめたがっている」と聞かされショックを受ける…。

 ポイントはマンツーマン指導の是非だ。佐倉は「Rの子どもは何もせず放っておけというんですか。先生にはできない子どもの気持ちが分からないんですか」と黒木に反論し、匠に算数の問題をマンツーマンで教えるが、匠は上の空。やる気を出すどころか逆効果になってしまった。しかも、講師への質問時間を十分にとってもらえない他の生徒にマンツーマン指導が見つかり恨みを買う。

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