「ヘタレ」×応援ソングの融合 STU48、新曲の舞台裏で受け継ぐ岡田奈々からの思い

センターの瀧野(中央)に対するメンバーたちの信頼は厚い【写真:イシイヒデキ】
センターの瀧野(中央)に対するメンバーたちの信頼は厚い【写真:イシイヒデキ】

“センター:瀧野由美子”は唯一無二の表現ができる「女優」

――瀧野さんは今回、5thシングル「思い出せる恋をしよう」以来となる、6回目のセンターを務めます。

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瀧野「こうしてセンターを任せていただけるのは、すごくありがたいです。同時に、この場所は何回立っても慣れることはないんだなと改めて思いました。しかも今回、奈々さんにとっては(STU48として)ラストシングル。自分がずっと背中を追いかけてきた方がいなくなるのは私にとってもすごく大きなことなので、奈々さんに安心してAKB48で活動してもらえるように、センターの立ち位置にふさわしい人間になれるように、これからももっと頑張りたいです」

――ほかのメンバーのみなさんから見て、「センター:瀧野由美子」はどのように映っていますか?

福田「まだ何も分からない、(STU48初のオリジナル楽曲)『瀬戸内の声』のころからセンターを務めてくれて、私たちもその背中をずっと見てきました。またセンターになるべき人だなと、みんな納得の結果だと思います。そして、今回はゆみりん(瀧野)が慕っている奈々さんが、踊りのときにいい感じで後ろのポジションにいるんです。奈々さんを背に頑張って踊っているゆみりんをMV撮影中に見ながら、2人の信頼関係をすごく感じました。私はゆみりんのことを女優だと思っていて、ゆみりんだからこそできる表現がある。もちろんほかのメンバーもすてきなんですけど、カッコいい曲でも、シリアスな曲でも、ゆみりんはSTU48のセンターに合ってる人だと思います」

甲斐「一緒にレコーディングをしたときに、セリフのところとか、由美子から発せられる言葉だからこそ響くものがあって、聞いていて思わず泣きました」

瀧野「ありがとう(笑)」

甲斐「純粋な言葉の意味だけではなくて、由美子が言うからこそ、違う感情が湧いてきました」

中村「センターはすごく重圧があるものだと思います。今回のMVでキャンプファイヤーをしているときにゆみりんさんが奈々さんに手紙を読むシーンがあって、寂しい思いとか、いろんな感情があるなと思ったんですけど、でも、ゆみりんさんはやっぱり強いなって」

瀧野「お手紙はなぁちゃんへのサプライズで書きました。書きながら、読みながら、涙が止まりませんでした。なぁちゃんの涙を見て、なぁちゃんがこんなにも愛してくれたSTU48をもっともっと良いグループにしたいと思いました。歌詞では『“頑張れ”って言葉 これ以上言いたくない』という部分があるのですが、それでもあえて『頑張れー』と叫びました」

岩田「センターとして引っ張ってくれる姿は、すごく尊敬しています。本当にSTU48の顔。ゆみりんだったらすてきなMVにしてくれるし、センターに立ってくれていると安心感があります。メンバーの前では弱音も吐かないし、ダンスのときでも真剣で真っすぐな感じがひしひしと伝わってきます」

(後編に続く)

□岩田陽菜(いわた・ひな)2003年2月21日、山口県出身。STU48 1期生。キュートな笑顔と女子力全開のパフォーマンスでファンを魅了する“アイドル・オブ・アイドル”。「夢占い」がマイブームで、最近見たきれいな水を浴びる夢は、「新しい可能性に目覚めることを示す吉夢」だった。今年4月から飼い始めたうさぎの「くしゅ」を目下溺愛中。

□甲斐心愛(かい・ここあ)2003年11月28日、広島県出身。STU48 1期生。グループにエネルギーと一体感を生み出す、天衣無縫な“切り込み隊長”。学業でレッスンに出られない分は持ち前のストイックさでカバーし、決して弱音は吐かない。大のキャベツ好きで知られるなか、最近は「実験みたい」に水切りヨーグルトを作ることにハマっている。

□瀧野由美子(たきの・ゆみこ)1997年9月24日、山口県出身。STU48 1期生。瀬戸内愛、STU48愛にあふれるグループの顔。普段はおっとりした性格ながら責任感が強く、ふと発する言葉には人の心を打つ力を秘める。熱狂的な鉄道ファンとして知られ、自身のアイドルは新幹線と電車。秋ということで、なめこの育成・収穫ゲームがマイブーム。

□中村舞(なかむら・まい)1999年4月4日、愛媛県出身。STU48ドラフト3期生。少女のような透明感と独特な世界観で彩りを添える“ミステリアスガール”。大好きな宇宙や天体のなかでも、特に火星とブラックホールに興味津々。火星ライブを夢見て、「片道切符で戻れないらしい」「将来NASAへ行く日が来るかも」とイメージを膨らませている。

□福田朱里(ふくだ・あかり)1999年3月29日、香川県出身。STU48 1期生。迫力満点の“4Dパフォーマンス”、独自のアイデアを生かしたプロデュース力で輝きを放つ副キャプテン。最近はスキンケア中がリラックスタイムとなり、韓国コスメやプチプラコスメ、デパコスなどを試して成分分析している。自らもヲタ経験があり、アイドルに造詣が深い。

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