原田知世、昭和のスナックを…と思っていたらスナックのママ役「すごい!来た!」

女優の原田知世(53)が益田ミリさんの人気コミックを連続ドラマ化した「スナック キズツキ」(10月8日スタート、毎週金曜深夜0時12分)でテレビ東京のドラマに初出演、初主演する。お酒を出さないユニークな店「スナック キズツキ」で、少しぶっきらぼうな話し方をしながらも、客の傷ついた心をさりげなく癒やすママ役。ソフトな女性役が多い原田にとっても新境地になりそうだ。

客の傷ついた心を癒やすママ役で新境地を開く原田知世【写真:舛元清香】
客の傷ついた心を癒やすママ役で新境地を開く原田知世【写真:舛元清香】

ドラマ「スナック キズツキ」でテレ東ドラマに初出演、初主演

 女優の原田知世(53)が益田ミリさんの人気コミックを連続ドラマ化した「スナック キズツキ」(10月8日スタート、毎週金曜深夜0時12分)でテレビ東京のドラマに初出演、初主演する。お酒を出さないユニークな店「スナック キズツキ」で、少しぶっきらぼうな話し方をしながらも、客の傷ついた心をさりげなく癒やすママ役。ソフトな女性役が多い原田にとっても新境地になりそうだ。(取材・文=平辻哲也)

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「スナック キズツキ」は東京の路地裏にある、傷ついた人だけがたどり着けるスナックを舞台にしたドラマ。原田はその店のママ、トウコを演じる。トウコは酒を飲まないため、酒は置いておらず、その代わりに、ソフトドリンクを出し、さり気ないトーク、そして、音楽で客の心を包み込むという不思議な役がらだ。

 原作では「アルコールを置いてないけど」など少々ぶっきらぼうな言葉使いが目を引くが、「何度も自分の中で考え、言ってみたりして、そう言われても、嫌な感じにならない言い方って何かな、迎え入れる感じをどうしたらいいかなあとずっと考えていました。今までやってきたソフトな感じの役とは違って、可能性を感じています。そのさじ加減がちょうどいいところに見つかれば、自分のトウコさんになって、役に寄り添えるのかな」と新境地に手応えを感じている。

 原作のトウコは謎めいているが、どんな人物なのか。「トウコさんは真面目に精いっぱい生きてきた人。悲しみ、つらい思いとかも乗り越えている。大きな夢を持ったこともある。今いろんな人と出会って、その人たちを受け止める何か懐の深さみたいなものを感じるし、すごく素敵な人だな。自分の軸を持っていて、軽やかな人ですよね」。

 自身もお店を持ってみたいと思ったことがあるそうで、「昭和のスナックみたいなものが持てたらと思うときはありました。地元の人と友達しか来ない、温かい感じのお店で、お客さんと歌ったりできたら、楽しいだろうなと思っていたところに、この話が来たので、すごい!来た!と思いました」と笑う。

 スナックは実際の店舗を借りて、美術部が昭和レトロにアレンジしたロケセット。「ちょうどよい大きさのお店で、本当に昭和がそのまま残っている感じです。テーブルの上にはおみくじ器もあったりして、懐かしいものがいろいろあって、楽しいですよ」。

 ドラマでは各話ごとにゲスト主役の物語が描かれ、それを受け止めるトウコがいるという仕掛けだ。「世代を問わず楽しんでいただけるドラマになっていると思います。登場人物は高校生から70代の方まで年齢も立場もさまざま。みんなそれぞれの思いを抱えてギズツキにたどりつきます。彼らの日常や小さな傷つきに共感される部分も多いと思います。そして、傷ついた人も実は誰かを傷つけたことがあって、世界がぐるっと回ると、つながっているという構成がこの作品の面白さですね」。

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