ミスDJ千倉真理さんの素顔 夫亡くし2人の子を育て「毎日を楽しむお母さん」

女子大生ブームの火付け役となった文化放送「ミスDJリクエストパレード」が1981年10月にスタートしてから40年。番組は85年に終了したが2016年に復活し、今は「ミスDJリクエストパレード~8116サンデーアップ!」(日曜午後1時)となってDNAが受け継がれている。ラジオから聞こえるのは80年代の懐かしい曲が中心。DJは当時と同じ千倉真理さん(59)。ミスDJとして一世を風靡(ふうび)してからの40年と素顔を探った。(取材・文=中野由喜)

80年代の様子を語る千倉真理さん【写真:荒川祐史】
80年代の様子を語る千倉真理さん【写真:荒川祐史】

「コンテストはリポーターかアシスタントの募集だと思っていました」

 女子大生ブームの火付け役となった文化放送「ミスDJリクエストパレード」が1981年10月にスタートしてから40年。番組は85年に終了したが2016年に復活し、今は「ミスDJリクエストパレード~8116サンデーアップ!」(日曜午後1時)となってDNAが受け継がれている。ラジオから聞こえるのは80年代の懐かしい曲が中心。DJは当時と同じ千倉真理さん(59)。ミスDJとして一世を風靡(ふうび)してからの40年と素顔を探った。(取材・文=中野由喜)

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「自分の中で80年代と今がつながっているような、いないような。ただ、この番組をやっていると、ものすごく80年代も当時の音楽もすぐ隣にあります」

 ミスDJにコンテストで選ばれた81年当時、最初は想定外の仕事だったと明かす。

「コンテストはリポーターかアシスタントの募集だと思っていました。大学1年生のときでしたので。文化放送からは次の日に授業の1時限目がない日は何曜か聞かれ、木曜がないと話し、夜やるんですかと聞くと、そうだよと言われ、誰とやるんですかと聞いたら、君1人と言われ、え~と驚きました。深夜0時半から3時までの生放送だよと言われ、また、え~と驚きました。審査は9月で、番組スタートは10月。頑張って練習してほしいという話もなく、楽しんでくれればいいからと本番が始まっちゃいました。私はしゃべりの練習をしたことがないんです」

 結局、81年のスタート時は水曜の担当に。他の曜日は川島なお美さんらタレントのDJもいた。プレッシャーもあったはずだが。

「夜中だし、聞いてる人も少ないからと思っていました。ただ、初回の放送が始まって10分、曲のランキング紹介の資料がごちゃごちゃになり、何だかシーンとしたんです。CMが流れていると思ったら、みんな慌てていました。実は放送中だったんです。1回目からやっちゃいました。そしたら『頑張って』というはがきがどっと届いたんです。応援してくれる人が増えて2か月くらいで番組が浸透し、はがきには『やるっきゃない』『聞くっきゃない』と書かれていました」

 一番の思い出を尋ねると、ミスDJのイベントを挙げた。ミスDJ武道館コンサートやハワイからの中継も行った。

「楽しかったです。クラブ活動のような感覚でした(笑)。あと素晴らしかったのは、文化放送の社員さんが『卒業後もこの仕事を続けようと思わないように』と言っていたこと」

次のページへ (2/4) 「リスナーさんは『卒業がないからずっとやってられるね』と冗談で言います」
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