「呪術廻戦」の魅力あふれる3点セット ファンのツボを押さえたクオリティー

次なる1/1シリーズは何か?

 また、「PORPLICA特級呪物 両面宿儺の指」(メーカー希望価格2500円・税抜き/3月27日発売)に至っては、「鬼滅の刃」の1/1日輪刀同様、BANDAI SPIRITSから“本物感”にこだわった大人向けなりきりアイテムとして制作されたPROPRICAシリーズ。公式サイトには「リアルな造形・彩色」とある通り、一見するとおどろおどろしさを感じる。

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 実際、等身大の指のフィギュアが出てくると分かっていながら実際に箱を開封し、包み紙を開いた段階で現物を確認すると、自然とまがまがしい感情が襲ってくる。裏を返せば、それでもこうして等身大で商品化されるのだと思えば、実はそれこそが他の作品とは異なる「呪術廻戦」の真骨頂であり、これを商品化することが「呪術廻戦」の根幹だからではないだろうか。

 当然のことながら作中同様、食べられる代物ではない。だから仮に腹の中に納めたところで(※良い子は絶対にやらないでね)、もちろん両面宿儺になることはできない。それでも画像のように付属のプリントシールを使えば、気分だけは完全に両面宿儺になりきることができる。

 とはいえ、あまりの衝撃に、今回は開封前の外箱の画像を掲載したが、その分、想像力を駆使してもらえれば幸いである。

 なお、公式サイトに貼られた動画を見ていくと、アニメ「呪術廻戦」で虎杖悠仁の声を担当している榎木淳弥氏がコメントを寄せていた。

「是非、皆さん、指、フィギュア、ペイントシールを手に入れていただいて、なりきって是非アニメと原作を読んでいただいて、『呪術廻戦』の世界を隅々まで楽しんでいただけたらなと思います」

 興味深いのはこのコメントを寄せた際、カメラに向かって見せた、榎木氏の右手の手のひらには両面宿儺のペイントシールが貼られていたこと。もちろんこれも原作・アニメの世界観通り。たったそれだけのことでも「呪術廻戦」ファンのツボを押さえたサービス精神が感じられた。

 もしかしたら今後は、両面宿儺の指に倣って、1/1シリーズとして五条悟の目隠しや釘崎野薔薇(くぎさきのばら)の金づち・くぎ・わら人形、もしくは伏黒恵(ふしぐろめぐみ)の式神が商品化される可能性があるため、その際には3点セットのラインアップが変わることも出てきそうだが、あくまで登場人物だけを考えれば、虎杖悠仁・五条悟・両面宿儺の3大キャラ以外はあり得ない。その点を理解しつつ、さらなる商品化の続報を心待ちにしている次第である。

 今冬にはコミックス0巻の映像化となる、劇場版「呪術廻戦 0」の公開が決定した同作品。これによってさらなる“呪い”の勢い、いや、作品そのものの勢いが加速していくことは間違いない。

次のページへ (3/3) 【写真】背面には「宿儺の指」が入った箱があるのは変わらないが、その前のフィギュアは「領域展開」をした五条悟(左)と、両面宿儺に心身を支配された状態の虎杖悠仁になる
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