看護師からファッショニスタへ、パニック障害を克服…23歳人気YouTuberが誓う飛躍

この日もくすみ系コーデでまとめた、きりまる【写真:ENCOUNT編集部】
この日もくすみ系コーデでまとめた、きりまる【写真:ENCOUNT編集部】

きっかけは彼氏との個人的な映像を間違ってアップ…「素敵なカップル」と思わぬ反響

 5年制の看護専門学校時代、当時付き合っていた彼氏との個人的な映像をコミュニティーサイト「ミックスチャンネル」に間違ってアップしたことが転機になった。その動画が「かわいい」「素敵なカップル」などと思わぬ反響を呼び、人気に。その後、国家資格を取得し、看護師として活躍する一方、SNSで7年以上にわたって、メイクやファッションの情報などを発信。2019年春に看護師の職をやめ、ファッショニスタに転身した。

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「ずっと看護師になるために勉強してきたから、人前に出る仕事に就くとは思ってなかったです。今でも信じられない。学校をやめようかと思った時もありましたが、看護師になるのは夢だったので、これだけは絶対に達成しようと思ったんです」

 きりまるが同年代の女性に支持される理由はファッションだけには留まらない。ブログやYouTubeでは、“パニック障害だったこと”を明かすと、同じ悩みを持った人々から大反響となった。パニック障害は身体的な病気がないのに、突然、どうき、呼吸困難、めまいなどの発作に襲われ、その不安から外出することも難しくなる病だ。電車通学も困難になり、大好きな温泉にも行けず、一時は精神科病院に入院したこともあった。

 その原因は17年公開のスティーブン・キング原作のホラー映画「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」だったという。「両親が日本のホラーが大好きで、私も小さい頃から見ていました。いつもの感覚で映画館に見に行ったんです。でも、海外のホラーって、脅かしにかかるじゃないですか。体がびっくりしちゃって、発症してしまいました。頭では理解しているのに、体が無意識に反応しちゃうみたいな感覚です。同じような悩みを持った方からも声をいただき、何かの役に立ったのなら、よかったなと思いました。昨年11月くらいに1回だけ電車乗っている時に2年ぶりくらいで発作になりかけたんですけども、今はもう大丈夫です」。

 人気のYouTubeは努力のたまものだ。自身で撮影し、毎回10時間かけて編集している。「ちょっとでも飽きさせたくないと思って、しゃべっているところだけ残しています。映像のカットに4時間はかけています。テンポとリズムが大事。このタイミングでテロップを入れたい、とかこだわりがあるので、自分でやりたいんです」。

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