【ズバリ!近況】「NHKのど自慢」吉川精一アナウンサーは演歌歌手に転身も「NHKはほとんど見ない」理由

仲の良い栄子夫人によると「主人は正直で家族愛が強い人」【写真:ENCOUNT編集部】
仲の良い栄子夫人によると「主人は正直で家族愛が強い人」【写真:ENCOUNT編集部】

「どの番組も第一声は緊張する」その解決法は?

 紅白は総合司会2回、ラジオ中継4回、テレビ中継1回、その他含め通算8年関わらせていただきました。すごい、ということではなく、そういう巡り合わせだったんです。緊張で脚が震えたり、声が上ずって顔が赤くなったり、ということはありました。「紅白だ」と意識しすぎず、家にいるかみさんや娘を思い浮かべて語りかけるように、と心がけました。ミスもたくさんありましたよ。「紅組」と「白組」の点差を言い間違えてしまったり、ね。ドサクサに紛れて気付かれなかったのかな(笑)。

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 どの番組も特に第一声は緊張します。だから、紅白の司会のときは「第37回NHK紅白歌合戦……」という出だしを、自宅で何十回と練習してから出かけました。単純な出だしなんですけど、単純なものほど危なくて、出だしでトチるとずーっと引きずるんです。ところが、紅白の本番前、ディレクターが「吉川さん、『第37回NHK紅白歌のベストテン』って言ったらダメだよ」って冗談でプレッシャーをかけるんですよ(笑)。そう言われると、かえって意識してしまう。最終的には「トチッても命までは取られないだろう」と腹を据えて落ち着くようにしましたね。

かわいくてしかたがない孫と毎日メールのやりとり

 今の仕事はときどき司会、ときどき歌、ときどき講演。演歌がらみのイベントの司会が多く、講演に歌を合わせたりもしています。80歳になりましたからバリバリというわけにはいきませんが、まだこれから、という気持ちです。新曲をもう1枚出したいですし、機会があればニュースも読んでみたい。ひと頃はアニメの声優やナレーションに憧れました。「ちびまる子ちゃん」のナレーションをされていたキートン山田さんは75歳まで活躍されて、うらやましいですね。

 楽しみといえば孫。娘に男の子が2人いて、上の孫は26歳でアパレル企業・GUに勤めていて、今、静岡の沼津にいます。下の孫は23歳で、都内で会社員をしています。もう成人しているのにかわいくて気になってしかたがないので、「元気か?」「ご飯はちゃんと食べたか?」と毎日メールでやりとりしています。ひ孫まで見られそう? どうですかね。まだまだ、2人とも結婚しそうな気配はないですが(笑)。

□吉川精一 (よしかわ・せいいち)1941年1月30日、東京・蒲田生まれ、神奈川県大和市育ち。63年、早稲田大学第一文学部卒業後、NHK入局。尾道、福山、青森、仙台、名古屋と異動し81年から東京勤務。実直かつソフトな語り口が好評を得てNHKの看板アナウンサーとして活躍し、「ひるのプレゼント」「連想ゲーム」「NHKのど自慢」「NHK紅白歌合戦」などの司会を務めた。98年1月、NHKを定年退職。同年9月、「淑子は何処に」で演歌歌手デビュー。以後、歌手活動をメインとし全14曲をリリース。私生活では25歳のとき、尾道支局勤務の3歳下の栄子夫人と結婚。娘1人、孫2人。

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