【ズバリ!近況】「NHKのど自慢」吉川精一アナウンサーは演歌歌手に転身も「NHKはほとんど見ない」理由
NHKも民放も美男美女のアナウンサーが増え、アナウンサーだかタレントだか分からないほどだが、この人はチャラチャラしたところが一切なかった。元NHKアナウンサーの吉川精一さん(80)だ。1980年代、「NHKのど自慢」や「NHK紅白歌合戦」の司会を務め、実直で落ち着いた語り口が魅力だった。アナウンサーらしいアナウンサーだった吉川さんは今、どうしているのか。神奈川県大和市のご自宅で吉川さんに聞いた。
NHK退職後、演歌歌手としてデビューした
NHKも民放も美男美女のアナウンサーが増え、アナウンサーだかタレントだか分からないほどだが、この人はチャラチャラしたところが一切なかった。元NHKアナウンサーの吉川精一さん(80)だ。1980年代、「NHKのど自慢」や「NHK紅白歌合戦」の司会を務め、実直で落ち着いた語り口が魅力だった。アナウンサーらしいアナウンサーだった吉川さんは今、どうしているのか。神奈川県大和市のご自宅で吉川さんに聞いた。
遠くまでよく来てくれました。大和市は僕が幼い頃から育った所で、もう両親は亡くなりましたから、今はこのもともとの僕の実家に家内と2人で暮らしています。といっても、結婚して独立した1人娘がここから車で5分のところに住んでいて、この家でピアノの先生として教えているので、毎日のように来ていますが。
57歳でNHKを定年退職した後、演歌歌手として日本クラウンからデビューしました。僕は子どもの頃から演歌が大好きで、家ではいつも歌っているような子どもだったんです。高校生になると映画に夢中になり、演出志望でNHKに入局しましたが、定年が見えてきた53、54歳の頃、「子供の頃からの夢をかなえられないか」と思い作詞家・たきのえいじ先生に相談し、作曲家・叶弦大先生にレッスンをつけてもらいました。
デビューしたときは華々しくコンサートをし、キャンペーンで地方へも行きましたが、歌手として売れるのは厳しいですね。とくに演歌は厳しい。それでも私が作詞し、音大出の娘が作曲したりして、これまで14曲のCDをリリースしました。最新のものは2017年の「涙色のタンゴ」。かつて「夢追い酒」がヒットした歌手・渥美二郎さん作曲の歌で、渥美さんからの依頼で、私も競作させていただきました。
毎日ニュース音読とカラオケで喉は現役時代と変わらず
声が全然衰えないのは、毎朝、自宅で発声練習をしているからかもしれません。昔、読んだニュースを暗記しているので、それを3、4分、そらんじています。それから、オリジナルを4曲、他の人の歌を3曲で、合計7曲をカラオケで歌うのも日課です。週1回はYouTubeで“元NHKアナのあるあるトーク”と歌を公開しています。YouTubeにアップするといった技術的なことは娘が協力してくれています。娘のピアノ伴奏で歌っているものもあるので、ぜひ観ていただきたいですね。
読み書きも大好きなので、朝6時半に起きたら新聞を読み、パソコンで日々の雑感をブログとnoteに書いています。娘に勧められて始めました。午後はNHK BSプレミアムで「プレミアムシネマ」を観た後、今日のコロナ感染者数をチェックしてから近所を散歩します。かみさんと毎日4000~5000歩。足腰から衰えるというから、気を付けています。食は細くなりましたが、3度3度きっちり食べ、酒はほとんど飲みません。夜は早くて9時には寝てしまいますね。