新時代の新たなカタチ“音楽アート集団”とは 「CHRONICLE」が示した表現の可能性

待望の1stアルバム「CHRONICLE」のアーティスト写真
待望の1stアルバム「CHRONICLE」のアーティスト写真

人前での表現方法を模索「物語と音楽をどのようにステージ上で表現するか」

――まだライブに出演はされていませんが、今後の予定は?

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l「明確な予定は現段階ではないですが、ライブをするということは自分たちの中ですごく大きな選択肢としてあります。しかし、その時も僕たち3人がそれぞれ違うジャンルなので、ただ曲をやるということだけをゴールにはしていません。“体験”として提供するために、どのように準備をして、どういったビジュアルを用意し、どのように曲が鳴ればCHRONICLEの世界観として楽しめるかということをまずは考えないといけないと思っています。でも、そういった形でいつか人前で披露してみたいなと思っています」

――現在はオンラインライブが主流にもなってきましたが、どのように考えていますか。

l「ネット越しというのは、ある種、作品性だけで魅せるようなものだと思うんです。熱量とはまた違うベクトルで、異なる魅力を感じることもできる。なので、僕はすごくポジティブに捉えています」

K「生のライブも配信のライブも双方に良いところがありますよね。配信だと映像を最大限に生かすことができたり、遠い地の人にも届けられたりとそういう部分ではかなり大きいなと思います。ただ、生で聴く音の揺れや振動の体験というものはなかなか配信環境だと実現できません。そこに関してはやはり生というものを僕はまだまだ大事にしていきたいと思っています。ただ、オンライン配信がさかんになってきたことでCHRONICLEとしてはできることが増える可能性があるので、両方を視野に入れて準備を進めていきたいと思っています」

――今後のビジョン、目標は?

K「まだまだ作品は増やしたいです。ライブにも通じてくると思いますが、作品をリアルタイムでどのように表現するのかというところも重要になってくる。そこの模索と準備は進めていきたいです」

l「僕は曲を増やしたいのはもちろんですし、その中で1つの大きな要素である“物語”という部分についてはまだ予告編でしか描けていない。楽曲もある瞬間を切り取っているものでしかないので、それぞれがどのようにつながって1つの物語を構成していくのか、といった部分は絶対にこれから描いていきたいです。その部分をいかに展開していくのか、それが映像なのか、文字なのか、絵なのかというところをこれから考えていきたいです」

T「もちろん曲はどんどん増やしていって、僕自身もloundrawくんが作る物語がすごい気になっている1人。その物語をloundrawくんが持ってきた時に、どのように歌えば、良い要素を加えることができるかをすごく考えています。それに、ライブをするとなった時にオンラインか生のいずれにしても、物語と音楽をどのようにステージ上で表現するかという部分は今のうちから考えなくてはと思っています」

――3人がそれぞれ何を持ってくるのかを楽しみにしている。そういった雰囲気がすてきですね。

l「そうですね。いつも楽しみですね」

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

K「1stアルバム『CHRONICLE』。1枚目の作品でありながら、今のCHRONICLEを最も表現した1枚になっていると思いますので、皆さんぜひ聴いていただきたいです。これが始まりの1枚なので、これからの配信やリリースなどにも期待していただけるとうれしいです」

T「まずは、大変お待たせしました。これが今僕らが出せる全て、現段階の集大成だと思っています。アルバム全10曲を通して、僕らの今までの歴史とこれからを体感し、楽しんで聴いていただければと思います」

l「アルバム名が『CHRONICLE』であるように、僕たちがこれまで作ってきたものの1つのゴールでもあります。さらに、これが始まりという部分でもあって、曲の作り方も含め、この難しいCHRONICLEというプロジェクトの動かし方がやっと分かってきたので、次作以降にも期待してほしいです。また、この中で描かれていることはちゃんと伏線だったり、布石としてその先が準備されているので、ぜひ『これが今後どうなるのかな?』って想像しながら聴いてほしいと思います」

――今作は序章というイメージで受け取ってもよろしいでしょうか。

l「はい。今後に期待してもらって大丈夫です(笑)」

□CHRONICLE(クロニクル)イラストレーターloundraw、サウンドクリエーターHIDEYA KOJIMA、ボーカルT.B.Aの3人による、音楽と物語とアートがシンクロした新時代の音楽アート集団。2019年6月21日にオリジナル配信楽曲「宇宙」でデビュー。21年3月3日に待望の1stアルバム「CHRONICLE」をリリース。

□loundraw(ラウンドロー)イラスト表現の可能性を切り拓く最新型イラストレーター。「君の膵臓をたべたい」「君は月夜に光り輝く」などさまざまな作品の装画を手掛けた。2021年には初監督映画作品「サマーゴースト」が公開となる。

□HIDEYA KOJIMA(ヒデヤ・コジマ)ファンク、ディスコミュージックをルーツにもつサウンドクリエーター。多くのアーティストへの楽曲提供を行う。音楽ユニット「ORESAMA」としても活動中。

□T.B.A(ティービーエー)いまだ謎に包まれている部分が多い。T.B.Aは「To Be Announced」の略。

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