新時代の新たなカタチ“音楽アート集団”とは 「CHRONICLE」が示した表現の可能性
“音楽アート集団”CHRONICLEが3日に待望の1stアルバム「CHRONICLE」をリリースした。小説「君の膵臓をたべたい」「君は月夜に光り輝く」などの装画などで知られるイラストレーターloundraw(ラウンドロー)、音楽ユニット「ORESAMA」のほか、幅広いアーティストへの楽曲制作も行うサウンドクリエーターのHIDEYA KOJIMA(ヒデヤ・コジマ)、詳細はベールに包まれた新鋭のシンガーT.B.A(ティービーエー)の3人が音楽と物語とアートをシンクロさせた新時代の新たな形の音楽を創造していく。
CHRONICLEのコンセプト「僕らにしかできない表現、作品を生み出していきたい」
“音楽アート集団”CHRONICLEが3日に待望の1stアルバム「CHRONICLE」をリリースした。小説「君の膵臓をたべたい」「君は月夜に光り輝く」などの装画などで知られるイラストレーターloundraw(ラウンドロー)、音楽ユニット「ORESAMA」のほか、幅広いアーティストへの楽曲制作も行うサウンドクリエーターのHIDEYA KOJIMA(ヒデヤ・コジマ)、詳細はベールに包まれた新鋭のシンガーT.B.A(ティービーエー)の3人が音楽と物語とアートをシンクロさせた新時代の新たな形の音楽を創造していく。(取材・文=中村彰洋)
そんなCHRONICLEの3人がENCOUNTのインタビューに応じ、グループが始動した経緯やコンセプト、今作に込めた思いや今後の活動について語った。
――「音楽アート集団」というあまり聞きなじみのないフレーズ。どういったコンセプトで始動したのでしょうか。
HIDEYA KOJIMA(以下、K)「違う分野で活動している3人が集まって音楽だけではない、イラストだけではない、声だけではない新しい表現を模索して作り上げていこうというところから始まりました。loundrawが作る物語、ストーリー、そういうものを軸に展開していきながら、僕らにしかできない表現、作品を生み出していきたい。そういう願いが込もったプロジェクトです」
――どのようなきっかけで分野の異なる3人が出会ったのでしょうか。
loundraw(以下、l)「1番最初は、僕とKOJIMAくんが関係性として近い場所にいたので、なんとなくお互いのことはあいさつしたりで知っていました。どういう曲を作っているのかやどういう絵を描いているのかというところから、『何か一緒にやりたいね』って始まったんです。その中で、僕は絵を描く人で、KOJIMAくんもボーカルではないので『誰に歌ってもらおうか』って話をしている時に……あれは紹介になるのかな?」
K「そうだね。T.B.Aを紹介してもらって。その歌声を聴いて『彼とやりたい』と決断して、仲間に入ってもらったという形です」
――2人とT.B.Aさんはそれまでは面識が無かった?
l&K「無かったですね」
l「声を聴きに行って、『これがT.B.Aか!』みたいな」
――3人の役割というものは2人で話しているときから固めていたのでしょうか。
l「そうですね。そもそも自分がどの分野においてプロフェッショナルか、みたいな部分からだったので大まかには決まっていました。あとは作っていくうちにいろんなことが変わってくるだろうなと思っていましたね」