足立梨花「手話でアドリブもあった」 YouTube再生1000万回突破のMVの舞台裏

女優の足立梨花が出演したHANDSIGNのミュージックビデオ「僕が君の耳になる」がYouTubeで再生1000万回を突破した。同MVは耳の聞こえない女性と聞こえる男性の実話を基にしたラブソング。「Jリーグ名誉女子マネージャー」の足立は、耳の聞こえないヒロイン役を振り返りながら、コロナ禍で苦境に立たされているJリーグへの思いも熱く語った。

インタビューに応じた足立梨花【写真:山口比佐夫】
インタビューに応じた足立梨花【写真:山口比佐夫】

HANDSIGNのミュージックビデオ「僕が君の耳になる」に出演

 女優の足立梨花が出演したHANDSIGNのミュージックビデオ「僕が君の耳になる」がYouTubeで再生1000万回を突破した。同MVは耳の聞こえない女性と聞こえる男性の実話を基にしたラブソング。「Jリーグ名誉女子マネージャー」の足立は、耳の聞こえないヒロイン役を振り返りながら、コロナ禍で苦境に立たされているJリーグへの思いも熱く語った。(取材・文=平辻哲也)

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「すごいですね。最初からものすごく反響が良くて、あっという間(3週間)に100万回超えて、『すごいな』って言っていたのが、まさか0が1個多くなるなんて。ミュージックビデオって、当初パンと伸びても、そこまで伸びないものです。この4年という月日をかけて、徐々に徐々にたくさん皆さんが知ってくださって、長く愛されたんだなと思います。1000万回がすごすぎて、実感がまだ湧いてないです」

 足立は身振り手振りも大きく見せながら、喜びを表現する。作品のことはずっと気にかけていた。「YouTubeにはコメントが出るじゃないですか。しっかり全員分読んでいて、『こんな素敵な話があるんだ』っていうものから、『実際に自分の旦那さんのプロポーズがこれだった』とか、本当に『僕が君の耳になるって言ってもらえた』という方が数人いらっしゃって、共感してもらっている。実際にその体験した方々からも受け入れてもらえるんだって思ったらすごくうれしくて、一生懸命やったかいがあったなと本当に思いました」と話す。

 もともと手話には縁があった。2011年の初舞台「オーバースマイル」は全編手話によるもの。「2時間半、手話で演じるという舞台だったんですね。手話監修の方もいなくて、舞台に出ているみんなで手話の本を見て、覚えていったんです。その後に出演したauのミニドラマでも、耳の聞こえないお客様を相手に手話をする役を演じました。ただ、独学だったので、こんな私でいいのかなと最初は悩みましたね。もっと上手にできる人がいるんじゃないかって」。

 そう控えめに話す一方、やりがいのある役とも実感していた。「いとこのお父さんが耳が聞こえない方だったんで、手話が結構身近にありました。ある意味、手話に慣れている環境ではあったのかもしれないです。マネージャーさんから『これは絶対にヒットする』ってすごく言われたんで、私も、何か手助けになれるように頑張りたいなと思っていました」。

次のページへ (2/3) MVでは手話によるアドリブも「新しい世界だな、何かここで反応したい」
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