テラハで人生激変 水越愛華の今「自分は何者」悩みながらも“誰かの力に”

番組出演でフォロワー急増、生活は一変

「テラスハウスはもともと視聴者だったんですけど、それも売り子の先輩から紹介してもらって、軽い気持ちでオーディションを受けました」

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 この出演により彼女の身の回りは大きく変化した。多くの人に知られるようになり、インスタグラムのフォロワーは約1000人から25万人超へと爆発的に跳ね上がった。そして、放送が終わるとコメントが殺到した。

「やっぱり、中には心ない言葉もたくさんありました」
「やっぱり、中には心ない言葉もたくさんありました」

 初めのうちは当然、気にしたし傷ついた。しかし、それ以上に多くの応援コメントや励ましの声、そして何より友達や家族、一緒に住むメンバーの存在が大きな支えになった。

「今はもう、どんな言葉に傷ついていたのか覚えてないです。家族、友人もそうですし、メンバー同士励まし合ったりもしていましたから」

メンバーの死、苦悩、葛藤を乗り越えて「今できること」を

「生きるって当たり前のようだけど全然当たり前じゃない。ひとりでは生きていけない」
「生きるって当たり前のようだけど全然当たり前じゃない。ひとりでは生きていけない」

 水越は今、自分が思い描いていた将来像とは異なる現実に日々悩みながら生きている。

「自分は何者なんだろう……って考えながら生活しています。この状況下でお仕事をいただけるのはとてもありがたいことなので、自分にできることをやろうと思って活動させていただいています」

 大学卒業後、現在は主にインスタグラムを使って美容やファッション関係の商材のPRを中心にさまざまな活動をしている。

「今の期間は、この先の方向性を決めていくためにいろいろなことにチャレンジできる貴重な期間。精一杯、いろんなことにチャレンジしたいです」

年間売り上げ1位に輝いた売り子に復帰することも、「ないとは言えません」。
年間売り上げ1位に輝いた売り子に復帰することも、「ないとは言えません」。

 彼女は悩み、模索しながらも「今できること」に懸命に取り組んでいる。それは、自分が選択してきたこと、やってきたことの積み重ねが現在の自分を形作っていると考えるからだ。

「今の自分を自分で肯定してあげたい。自分らしく生きていればそれでいいのかなって」

 この明確な芯が、彼女の原動力となり、前を向かせている。そして、自分以外の誰かの背中をそっと押す力にもなっている。

「同じように悩みを抱えている人の力に少しでもなれればと思って、いただくご相談には微力ながら返信させていただいています」

 誰かの力になりたい。自分の言葉が、少しでも前を向く励みになれば――。

 水越愛華、22歳。さまざまな出会いを通して数奇な人生をたどり、大きな困難も経験してきた。もがきながら彼女は今日も、どこかで悩み苦しむ人に寄り添い続けている。

「ひとりじゃないよ。みんなで幸せになりましょう」
「ひとりじゃないよ。みんなで幸せになりましょう」

撮影:荒川祐史
写真提供:水越愛華

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