俳優の坂口健太郎が27日、都内で行われた映画「余命10年」（3月4日公開）の高校生限定試写会イベントに女優の小松菜奈とともに出席した。

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　坂口は芸能界入りのきっかけとなったモデルオーディションのエピソードを披露。実は「オーディションの会場を間違えてしまった」と明かし、そこで「声をかけてくれたのが警備員さん」だったという。「警備員さんがいなかったら、僕はこの場にいないかもしれない。これがなかったらモデルをやっていないし、モデルをやっていなければお芝居もやっていない」と語った。

　まさに「運命」と呼べる出来事に会場から驚きの声が。坂口は「もう警備員さんの背格好しか覚えていないけど、（人生を）変えてくれたのかなぁって思います」といい、「警備員さーん！　その人ももう覚えてないと思うけど……」とカメラに向かって手を振っていた。

　イベントでは高校生から坂口と小松に質問するコーナーが設けられた。「これからすべきこと、将来のアドバイスお願いします」との声に、坂口は「通信簿の評価も大事だけど、先生が書いてくれたコメントが大事だったりする。今、僕は30歳ですが意外とそれが糧になっているなと思える。これから先、頭どこかに置いてほしい」と答えていた。

　本作は、2017年に発売されSNSを中心に話題となった小坂流加氏による同名恋愛小説が原作。不治の病により余命10年と知った20歳の茉莉（小松）は「もう恋はしない」と決意するも、和人（坂口）と出会い、次第に心が動き出していくというストーリー。