「一人で死ね」年収200万円の婚活、48歳漫画家に浴びせられた批判 相談所は門前払い、年収500万円が入会条件

48歳、年収200万円、家賃3万5千円の一人暮らし。漫画家・中川学氏が自身の婚活をつづったエッセー「独りで死ぬのはイヤだ 年収200万円、48歳独身漫画家の婚活記」が話題を呼んでいる。年収200万円で思い立った婚活に、読者からは「相手が可哀想」「一人で死ね」など辛辣(しんらつ)な声も。著書の中では、出版社が企画した中川氏との“お見合い”に、自ら応募してきた一般女性とのエピソードも収められているが、結果はどうだったのか。40代後半男性の婚活のリアルと本音を聞いた。

エッセー漫画家の中川学氏【写真:井上たろう】
エッセー漫画家の中川学氏【写真:井上たろう】

48歳、年収200万円のエッセイ漫画家が婚活に奮闘

 48歳、年収200万円、家賃3万5千円の一人暮らし。漫画家・中川学氏が自身の婚活をつづったエッセー「独りで死ぬのはイヤだ 年収200万円、48歳独身漫画家の婚活記」が話題を呼んでいる。年収200万円で思い立った婚活に、読者からは「相手が可哀想」「一人で死ね」など辛辣(しんらつ)な声も。著書の中では、出版社が企画した中川氏との“お見合い”に、自ら応募してきた一般女性とのエピソードも収められているが、結果はどうだったのか。40代後半男性の婚活のリアルと本音を聞いた。

 44歳まで、結婚を真剣に考えたことは一度もなかったという中川氏。「頭の片隅にはありましたが、北海道にいた頃は職を転々としていて結婚どころじゃなかったし、漫画家を志し33歳で上京してからは、漫画家仲間と過ごすのが楽しくて」。そんな意識が変わったのは2021年、世界が一変したコロナ禍の渦中だった。

「40度の高熱が10日ほど続いて、誰にも助けを求められないまま、自分はこのまま死ぬのかと。コロナが治った後に、一時期ED(勃起不全)にもなったりして、『男としての自分はずっと続くわけじゃない』『いずれは子どもも欲しい』『独り身って不安』といろいろ考え始めてしまって……」

 結婚を意識しながらも婚活に踏み出せずにいた頃、担当編集者から「婚活漫画やりませんか?」と声をかけられたことをきっかけに、46歳にしてマッチングアプリに登録。プロフィルには年収も職業も全て正直に記載、本作では3年間で出会った20人弱の女性たちとの、悲喜こもごものエピソードがつづられている。

「ひどい目に遭ったり、お金の払う払わないでもめたりしたこともありました。マッチングアプリでは比較的穏やかなやり取りも多かったんですが、自分は極度の二度見知りで、2回目に会う時の会話がしんどくて……。めちゃめちゃ好きにならないと積極的にもなれないんですよね」

 婚活を始めた頃は「ありのままの自分に合う人が一番いい」と考えていたが、実際に動いてみて、考えは大きく変わったという。「やってみて、自分が変わっていかないと無理だなと痛感しました。ありのままを好きになってもらおうなんて、ムシが良すぎるなと」。婚活のモチベーションについては「正直、今は低いです。疲れてしまって、ちょっとお休み中という感じ。そうこうしているうちに50代になっちゃうんでしょうね」と率直に打ち明ける。

 連載中には読者から「年収200万で婚活なんてやっている場合じゃない」「相手が可哀想」「一人で死ね」など、手厳しい批判の声も相次いだ。一連の反響については「ありがたいことに、まずは仕事を頑張らなきゃなとあらためて気づきました」と前向きに受け止めているそう。編集部のお見合い企画に応募してきた一般女性と出会い、順調に関係が進展していく最中に仕事に没頭。やり取りがおろそかになり、結局自然消滅してしまったという。

「お叱りの声があって、結婚するために仕事を増やしたはずなのに……本末転倒ですよね(笑)。結婚相談所にも入会しようとしたんですが、やはり年収が条件に届かず門前払いになってしまいました。婚活エッセーを描く以上、一度は結婚相談所も体験してみたい。まずは入会条件の年収500万円を稼ぐのが今の目標です」

 結婚はできずとも、どこか憎めない。正直すぎる生き方から次はどんなエッセー漫画が生まれるのか、注目したい。

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