「シルエットや立ち姿に注目して」元アイドル・広瀬晏夕がサーキットで磨きをかけた3年目 ARTA GALS背負い海外でも活躍
キッズモデル・アイドルなど異色の経歴を持つ広瀬晏夕(あんゆ)が、レースアンバサダーチーム「ARTA GALS」のメンバーとして、3年目のシーズンを迎えた。日本最大級のカーレース「SUPER GT」で今季、2台体制でGT500クラスに参戦している名門レースチーム「ARTA」を、力強く支える覚悟だ。レースアンバサダーのキャリアは6年目。今季への意気込みを語った。

「ARTA GALS」 芸能界入りは10歳から
キッズモデル・アイドルなど異色の経歴を持つ広瀬晏夕(あんゆ)が、レースアンバサダーチーム「ARTA GALS」のメンバーとして、3年目のシーズンを迎えた。日本最大級のカーレース「SUPER GT」で今季、2台体制でGT500クラスに参戦している名門レースチーム「ARTA」を、力強く支える覚悟だ。レースアンバサダーのキャリアは6年目。今季への意気込みを語った。
「これまでの経験を通して“見せ方”や“伝え方”の幅が大きく広がったと感じています。レースアンバサダーとして、ただ立つだけでなく、その場の空気感やチームの魅力をどう表現するかを常に意識しながら、一つひとつの瞬間に向き合えるようになりました」。充実感があふれる。
芸能界入りは10歳の時。自らオーディションに応募してキッズモデルとして活動を始めた。10代はアイドルグループ「東京パフォーマンスドール」で活躍。サッカーJ1清水エスパルスの「オレンジアンバサダー」を務めるなど、多彩な顔を持つ。
今シーズンはフィジカル面を強化。「ピラティスなどのトレーニングや食事管理を見直し、より引き締まったしなやかな体づくりを意識しています。コスチュームを着た時のシルエットや立ち姿、細かな所作までより美しく見せられるように磨いてきたので、そこはぜひ注目していただきたいポイントです」と自信を込める。
昨季は“うれしいハプニング”があったという。昨年6月にマレーシアで行われた第3戦のセパン・インターナショナル・サーキットでの出来事だ。
「ARTA GALSを代表して私一人で行かせていただきました。私自身初めての海外レースで不安もありましたが、不思議と緊張はなく、『楽しみ!』というワクワクした気持ちの方が大きかったです。現地では、決勝レースで8号車のグリッドボード(スタート位置を示すボード)を担当させていただきましたが、さらに急きょ、現地のモデルさんと一緒に入場することとなり、突然の出来事で最初は驚きました」
つたない英語ながら一生懸命にコミュニケーションをとった。「『グリッドボードはこう持つんだよ~』と伝えたり、お互いにフォローし合いながら臨んだ時間は、とても印象に残っています。言葉の壁がある中でも、気持ちで通じ合えた瞬間でした」。笑顔で振り返る。
一人でこなしたレースアンバサダー業務。ドライバーや監督への公式インタビューも担当した。「常に『自分がARTAを背負っている』という責任感を持って過ごしていました。プレッシャーもありましたが、『だからこそ絶対にやりきりたい』という強い気持ちで一つひとつ丁寧に向き合うことができたと思います」。
さらに、「決勝レースでは8号車が惜しくも2位表彰台となり、うれしさと悔しさの両方を感じましたが、その瞬間を現地で見届けられたこと、そして現地のファンの方や日本から応援に来てくださった皆様と一緒にARTAを応援できたことは、2025シーズンの中でも特に心に残る、かけがえのない思い出になりました」。対応力や精神面での成長につながった。

愛犬あんずちゃんは大事な家族の一員
愛犬家の横顔も。トイプードルの愛犬あんずちゃんは大事な家族の一員だ。「15歳の女の子です。2011年3月11日、東日本大震災という私たちが決して忘れてはならない特別な日に生まれました。お友達のお家で誕生し、ご縁があって我が家にやってきてくれた大切な家族です。今年で15歳。すっかりおばあちゃんになって、お家ではのんびりと眠っている時間が増えました。目も耳も不自由になってきましたが、それでもそばにいてくれるだけで、どんな瞬間も『今が一番いとおしい』と感じます」。
毎日のお楽しみは、お気に入りの海岸線でのお散歩だ。「ゆっくりと歩きながら、一緒にマジックアワーを眺める時間は、何にも代えがたい大切なひとときです。言葉はなくても、同じ景色を感じているその時間が、静かであたたかい幸せを運んでくれます。一人っ子で育った私にとって、まるで本当の妹のような存在。これまでも、そしてこれからも、かけがえのない宝物のような存在です」。愛を込めて語る。
個人としての活動の幅も広がっている。昨年11月、ソロアーティスト『Anyu』として初のデビューライブを開催した。「ソロアーティストとして新たな一歩を踏み出すことができました。オリジナル楽曲も4曲配信リリースし、音楽という表現の場でも自分らしさを少しずつ形にできていると感じています」。音楽活動にも注力し、ソロライブ開催に向けて準備を進めているという。
長年掲げている将来の目標がある。「スポーツ番組でのMC」だ。「MCに関しては、レースアンバサダーとしての活動はもちろん、清水エスパルスのトークショーなどでも担当させていただく機会が増え、実践を重ねながら経験を積んでいます」。スクールにも通い、技術面の向上に日々取り組んでいるとのことだ。
そして、「今年は、新たな資格取得にも挑戦しています。日々さまざまなスポーツの現場に携わる中で、コンディションづくりや体づくりを内側から支える知識の大切さを実感し自分の活動にも生かせる学びが多く、知識を深めていくことの楽しさを改めて感じています。これからも自分の可能性を広げていきたいです」。
ARTA GALSを牽引(けんいん)していく自覚も十分。「大好きなチームでの3年目だからこそ、メンバーを引っ張っていく存在として、これまで以上にパワーアップした自分を、ぜひサーキットで感じていただけたらうれしいです」と前を見据えた。
2026年シーズンは、広瀬晏夕、貝賀琴莉(新加入)、一之瀬優香、佐々木美乃里(同)の4人体制で、レース場に笑顔とおもてなしを届けていく。
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