「秋のG1」オカダ・カズチカが覚醒「カッコいいオカダ、クソくらえ」

新日本プロレス「G1 CLIMAX 30」東京・後楽園ホール2連戦2日目(9月30日)は、Aブロック公式戦4試合で火花が散った。

熱戦を繰り広げたオカダ・カズチカ(左)とタイチ【写真:(C)新日本プロレス】
熱戦を繰り広げたオカダ・カズチカ(左)とタイチ【写真:(C)新日本プロレス】

黒星先行もタイチを半失神刑で五分に戻す

 新日本プロレス「G1 CLIMAX 30」東京・後楽園ホール2連戦2日目(9月30日)は、Aブロック公式戦4試合で火花が散った。

 1勝2敗と黒星先行となったオカダ・カズチカは、3連勝と好スタートを切ったタイチと「もう負けられない戦い」に挑んだ。

 IWGPタッグ王座のベルトを手に入場してきたタイチは余裕たっぷり。手拍子をあおるオカダだが、その腰には大きなテーピングが目立っている。

 当然、タイチはオカダの腰に集中砲火。場外戦で鉄柵に腰からオカダを叩きつけた。テレビ解説席に座っていたエル・デスペラードがレフェリーの注意を引き付ける間に、タイチはイスをオカダの腰に振り下ろす。

 その度に苦悶の表情を浮かべるオカダ。スピードもダウンしてしまう。動きの鈍ったオカダの腰を蹴りまくるタイチは、やっと立ち上がったオカダをバックドロップで投げ捨てた。

 首をかっきるポーズから、タイチはタイチ式ラストライドを狙ったが、オカダは旋回式ツームストーンパイルドライバーで反撃。なおもタイチのブラックメフィストをこらえマネークリップ。必死に粘るタイチを絞り上げるとタイチは半失神。17分3秒、ついにはレフェリーストップの裁定が下った。

 何とか2勝2敗の五分にこぎつけたオカダは「俺にはもう勝つことしかできないから。負けることができないんで。強いオカダ、カッコいいオカダ、クソくらえってんだ、この野郎。これが今のオカダ・カズチカだから。2回、倒れたけど、何度でも立ち上がる。こんなもんじゃ、まだまだボロボロのオカダ・カズチカじゃない。まだまだ。別にレインメーカーだけじゃない。他にも、かっこいいところ、強いところが、たくさんあるから」と、覚醒を宣言。「ネオ」オカダの誕生、新たな戦い方の解禁をほのめかした。

 今年のG1はオリンピック期間(延期)を避け、秋の開催。猛暑の中で戦う例年の真夏開催よりもコンディション調整はしやすい。しかも選手たちの密を避けるコロナ禍対策で、Bブロック開催の大会は休める。Aブロックの次の公式戦は10月5日の高松大会。中4日とあって、腰の調整も可能だ。

 格好いいオカダが泥臭く白星を拾っていく。「新生」オカダが序盤の不振から一転、大逆襲に出る。

 ウィル・オスプレイVSジェイ・ホワイトの「外国人ナンバーワン決定戦」は、ジェイのセコンド・外道をKOしてリングから追い出したオスプレイがストームブレイカーでジェイを退けた。オスプレイは3勝1敗、ジェイは初黒星を喫し3勝1敗となった。

 3連敗と思わぬ苦戦となった石井智宏と鷹木信悟のゴツゴツ対決は、期待以上の死闘の末、石井が垂直落下式ブレーンバスターで勝利。石井は1勝3敗、鷹木も1勝3敗と並んだ。

 飯伏幸太とジェフ・コブの初対決は、コブの怪力殺法をしのぎ切った飯伏がカミゴエで決着。飯伏は3勝1敗。コブは1勝3敗。

 鈴木みのるは高橋裕二郎をゴッチ式パイルドライバーで仕留め3勝1敗。裕二郎は4連敗と苦しくなった。

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