コロナを経験した住吉美紀が考える感染原因は「ストレス」 闘病を経て実感したこと

罹患したことで、再起動するような人生の見直しができたと話した【写真:荒川祐史】
罹患したことで、再起動するような人生の見直しができたと話した【写真:荒川祐史】

今後の生活様式の変化の可能性を指摘「コロナ以前の社会にそのまま戻るとは思っていません」

 言い足りないことがあればと尋ねると、感染した要因を自ら推測した。

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「皆さんに気を付けてほしいことは、感染症学の専門家もストレスは免疫にとって悪いという話をよくしていますが、私自身の発症もストレスが関係していた気がしています。ものすごく、その週に、疲れとストレスが重なっていました。ストレスとか負の感情は大敵だと感じています。あらためて、みんなストレスをためないように暮らすことを大事にしてほしいと、すごく思っています。あくまで私の実感ですが。自分がポジティブに思える行動をとること、思考をすることを意識するようになりました」。

 最後に住吉にとって新型コロナウイルス感染とは何だったのか、あらためて尋ねた。

「再起動のチャンス。もちろん、罹患しない方が良かったですけど、罹患したことで、再起動するような人生の見直しができたことは、結果的にありがたい機会になりました。あと、今、社会みんなが変わらないといけない状況で、柔軟に変えていこうという気持ちを持てない人は消えていくと思っています。前の通りにしかできないと言って、変わらない人や組織は倒れてしまうのではないかと。分からないけどやってみよう、1ミリでも変わって柔軟にこの時代に合わせていこうという気持ちのある人の方が、この先、未来がある気がしていています。そういう意味で収束後も、私はコロナ以前の社会にそのまま戻るとは思っていません。

 前とは違う社会、価値観、ビジネス、暮らし、生き方……。そこで変化を拒んでいるとダメになると思っています。このコロナ禍で生きているみんなが大変なのは分かっています。でも、どうしようもないので、ポジティブに再起動のチャンスとし、やっていなかったことをやってみようとか、商売のやり方を変えていこうとか、チャンスと捉えていくしかないかなと思っています。毎朝のラジオでも、一緒に前向きに変わっていこうという気持ちが伝わるといいなと願って、マイクの前に座っています」

□住吉美紀(すみよし・みき)小学時代はアメリカ・シアトル、高校時代はカナダ・バンクーバーで暮らす。国際基督教大学(ICU)卒業後、1996年にNHK入局。「プロフェッショナル仕事の流儀」の司会や2007年の紅白歌合戦で総合司会を務めた。2011年3月に退局し、フリーに。現在はTOKYO FM 「Blue Ocean」(月~金曜、午前9時)のパーソナリティーを務めている。シヴァナンダ・ヨガ正式指導者資格、NARD JAPAN認定アロマアドバイザー資格を保有。著書に「自分へのごほうび」(幻冬社)。2016年1月に一般男性と結婚。趣味は茶道、着物、音楽、ネコ。

取材協力:東京都中央区・ミアヴァート珈琲

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