話題の映画「ジョーカー」をどっちで観る?「ドルビーシネマ」VS「 IMAXレーザー」

ド迫力の映像を楽しみたいのなら「IMAXレーザー」だ
ド迫力の映像を楽しみたいのなら「IMAXレーザー」だ

【スクリーンサイズ】※〇が優勢、△は拮抗
ドルビーシネマ=幅15×高さ7.13m
IMAX=幅18. 910m×高さ25. 849m(最大値)◯

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 大きさなら、「IMAXレーザー」だ。これまでの最大は109シネマズ大阪エキスポシティ(高さ18m強×幅26m強)。これを面積で上回り、常設の商業用映画館として日本最大となる(日本ジャイアントスクリーン協会・IMAX・佐々木興業調べ)。シアターに入った瞬間、あまりに大きさに度肝を抜かれた。スクリーンというよりは白い壁という印象。最大画角1.43:1で、通常のスクリーンに比べて上下合計で約40%拡がった画角を実現し、ド迫力の映像が楽しめる。

【座席数】
ドルビーシネマ=255席(車いす席2)
IMAX=542席(車いす席2)◯

「IMAXレーザー」が数で上回る。さらには、グランドクラス(プラス3000円、700円分のミールクーポン付き)、プレミアムクラス(1500円、1500円文のミールクーポン付き)が用意されており、さらにワンクラス上の映画体験も。しかし、一般席も十分座り心地はよく、映像、音響をバランスよく楽しみたい人はプレミアムクラスのゾーンに挟まれたH~K列がオススメ。どちらの劇場も最前列にはフラットシートが用意され、見上げる形でド迫力の映像が楽しむことができる。ただ、「ドルビーシネマ」も前述のように、座席数を改修にて大幅に減らした事によって、座席間にたっぷりスペースが確保されているので、ゆったりと映画に没入する事が可能だ。

【映像】
ドルビーシネマ=ドルビービジョン 〇
IMAX=レーザー/GTテクノロジー

 ドルビービジョン、レーザー/GTテクノロジーと、ともに2台のデジタルプロジェクターでの上映だ。「ドルビーシネマ」は従来のシネマプロジェクター比、約500倍のコントラスト100万:1を実現。また、従来比約2倍の輝度「108nit」を実現。最大の特徴は「黒」の表現。従来のプロジェクターが映写するのは、明度が入った黒で、真の「黒」ではなかったが、深い黒を表現できたことで、よりはっきりとしたコントラストを見せ、より自然で立体感のある映像を実現。

 一方、「IMAXレーザー」は従来比によるデータはないが、「より広い色域と高いコントラストを実現し、今まで再現不可能だった現実世界に 近いリアルな映像を投影」とあるが、やはり100万:1という驚異的なコントラストで「ドルビーシネマ」に軍配。

【音響】
ドルビーシネマ=ドルビーアトモス ◯
IMAX=12chサウンド・システム 

「ドルビーシネマ」には既にいくつかのシネコン(シオンシネマ系5、TOHOシネマズ12、松竹系2、T・ジョイ2、シネマサンシャイン系3ほか)に導入済みの「ドルビーアトモス」を採用。これは、最大64個のスピーカーを配置し、前後左右、天井から細やかな音までが聴こえるのが売り。一方のIMAXは12chサウンド・システム。スピーカーの数では劣ることにはなるが、耳で聴く限り、IMAXが劣っているとは思えないが、立体音響である「ドルビーアトモス」の驚異的な没入感により、「ドルビーシネマ」に軍配とした。

【鑑賞料金】
ドルビーシネマ=2D作品:一律600円プラス、3D作品:一律1000円プラス △
IMAX=2D作品:一律700円プラス、3D作品:一律1100円プラス(IMAX3D専用メガネ代込み) △ 

 ドルビーシネマが料金的には100円安だが、どちらも会員サービスがあるので、うまく活用すると、安く観られることができる。松竹のSMT MembersはWEB入会無料(カード入会の場合は100円、限定カード除く)、シネマサンシャインリワード(年会費500円)。どちらも6回観ると、1回無料になる。色々な組み合わせで、一概には比較できないので、引き分けとした。

【総評】
 結果、2勝2敗1分け。大きさで選ぶなら、「IMAXレーザー」となるが、映像&音響では甲乙つけがたく、どちらも一見の価値あり。「ドルビーシネマ」も「IMAXレーザー」も対応映画が増えており、話題作なら、どちらのフォーマットに対応した映画が用意されている。ドルビーシネマでは、スティーブン・キングのホラーを原作にした「IT/イット THE END “それ“が見えたら、終わり。」(11月1日公開)、「アナと雪の 女王2」(11月22日公開)、同じくキングの代表作「シャイニング」の続編「ドクター・スリープ」(11月29日公開)、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(12月20日公開)が続くが、「IMAXレーザー」でも同じようなラインナップが見込まれる。気に入った作品があれば、見比べてみるのも、面白いだろう。

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