21歳ライダーが事故死、兄が報告「信じたくない」 全日本ロードレースでクラッシュ 父も世界選手権43勝の名ライダー

スーパーバイクのライダーとして将来を嘱望されていた芳賀涼大(りょうた)さんが亡くなった。21歳だった。10日までに兄の瑛大が自身のSNSで報告した。

芳賀涼大さんが亡くなったことが発表された(写真はイメージ)【写真:写真AC】
芳賀涼大さんが亡くなったことが発表された(写真はイメージ)【写真:写真AC】

兄・瑛大が思いつづる

 スーパーバイクのライダーとして将来を嘱望されていた芳賀涼大(りょうた)さんが亡くなった。21歳だった。10日までに兄の瑛大が自身のSNSで報告した。

 日本モーターサイクルスポーツ協会の公式HPでは「去る9月8日 オートポリスで開催された『MFJ全日本ロードレース選手権第6戦スーパーバイクレース ST600クラス』で負傷した芳賀 涼大選手は 懸命な治療にもかかわらず帰らぬ人となりました」と伝えていた。

 こうしたニュースを受け、瑛大は追悼のメッセージを発信。「この度は涼大への温かいメッセージをいただきありがとうございました」としたうえで、弟への思いをつづった。

「僕にとって涼大は弟以上の存在でした。楽しい時もあれば辛い時も沢山ありましたが、いつどんな時でも一緒でした。数時間前まで一緒にご飯を食べ、11月には『フルマラソンに出るんだ!』と話していました。21歳になったばかりで、やりたい事も山程あったと思います。それが叶わないのが悔しすぎます」と無念さをにじませた。

 続けて「サーキットまで交代交代で運転し、車の中では音楽を爆音に流して歌っていたのを今でも忘れないです。僕が一番憧れるレーサー。いつも自分より速く、その才能に憧れ、その速さにやきもちも焼いていた。これから切磋琢磨して父親が獲得できなかった『世界チャンピオンをとりに行くぞ』と話していた所でした。涼大がいない世界など信じられないし、信じたくない。言いたいことが山程あってうまくまとめれないけど、今はゆっくり休んでください」とした。

 涼大さんの父・紀行さんはスーパーバイク世界選手権通算43勝を誇り、欧州でも人気を集めた名ライダー。兄妹で将来が嘱望されていた。

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