夏の甲子園中止…今こそ観て欲しい「高校球児にも寄り添える」さえない4人の物語

「ずっとクスクス笑える作品」【写真:山口比佐夫】
「ずっとクスクス笑える作品」【写真:山口比佐夫】

すごく充実していた自粛生活

――平井さん自身のことを伺います。どんな少年時代でしたか?

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「前に出るのは好きなタイプでしたね。小学校の時は生徒会役員をやっていました。すごい少ない人数の少ない学校だったんで、僕みたいな人間がそうなれたと思うんですけど。中学の時はちょっと恥ずかしいなってなって、で、高校の時はやっぱり目立ちたいなとか思いつつ……」

――俳優をやりたいと思ったのはいつ頃?

「自分は音楽をやりたくて、音楽の専門学校に通っていました。その時に、今の事務所の方と出会ったんです。その方から『お芝居も面白いよ』と紹介され、興味を持ちました。初めはめちゃめちゃ軽いノリで、できるかもしれないな、と。すごく漠然としていました」

――本格的に芸能活動を始めてからは3年ですか。心境の変化は?

「承認欲求的な思いより、自分が楽しい仕事をしたいという意識に変わりましたかね。僕は、割と何でもやりたい方なんです。俳優だけでなく、本当にいろんなことやりたい。趣味で音楽もやってるんです。ゆくゆくは、それも実現していきたいなと思っています。コロナの自粛期間も重なったので、最近、俳優仲間と一緒に自分たち映像を撮ることを挑戦してみました。お世話になっている脚本家さんに本を書いてもらって、映像にしてYouTubeで流す。自分たちで作って、何かを作るっていうこともすごい楽しいな、と思い始めています」(「スターティングチャンネル」で検索)

――コロナのステイホーム期間はどんな過ごし方を?

「事務所からは、『人と関わることは駄目』と言われていたので、ずっと家にこもっていました。でも、不謹慎かもしれないですけど、すごく充実してたんですよね。めっちゃめちゃ1人の時間ができて、YouTube、Amazonプライムを観ていました。曲を作ってみて、ツイッターで流したりということも」

――今後の生き方も考えた?

「考える時間はいっぱいありました。これから、どういうことをしたら面白いんだろうか、と。俳優は企画、脚本に対してどうコミットするかみたいなことだと思うんですけど、自分が何できるだろうか、自分がどういうものを作れるのか、そんなことを考える、いい機会になったのかな。今は、いくらでも自分から発信していけますからね。本当いい時代ですね」

――今夏、甲子園大会はなくなってしまった。映画はどんな風に観ていただきたいですか?

「甲子園に憧れていた子、出たかったけど、出れなくなっちゃった高校球児の皆さんの気持ちにも寄り添えるところはあるのかな。気持ちが沈んじゃっている人たちがずっとクスクス笑える作品だと思います。自粛期間とかもあって、ストレスがたまっている人も多いと思うんですけど、癒しや笑える時間になったらいいなと思います」

――今後の仕事の予定、目標はいかがですか?

「主に舞台、映画が決まってるけれども、予断を許さない状態です。ちゃんと実現したらいいんですけどね。結構、いろんなものが延期になっていますから。僕自身は俳優だけにこだわらず、楽しいことを発信できたらいいなとは思っています」

□平井亜門(ひらい・あもん)1995年9月28日生まれ、三重県出身。17 年に雑誌「smart」のモデルオーディションで 5000 人を超える応募者の中からグランプリに輝く。その後、
映画「36.8℃」(18 /監督:安田真奈) 「左様なら」(18 /監督:石橋夕帆) 「レイのために」(20 /監督:坂本ユカリ) AbemaTV「恋愛ドラマな恋がしたい3」(19)ほか。また、GReeeeN「恋」を始め、ウソツキ、さなり、GIRLFRIENDなど10作以上のMVに出演している。8月からは舞台「巌流島」(主演:横浜流星・伊藤健太郎)の全国公演がスタートする。

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