フジのアナ試験不合格のミスコンGP、『オールナイトフジコ』出演&グラビア挑戦で新境地「大切なお仕事」
サークル・学生団体・部活動などに所属している大学2年生以上を対象とした日本最大級のミスコンテスト『MISS CIRCLE CONTEST』(通称:ミスサー)。フジテレビの宮司愛海アナウンサー、日本テレビの河出奈都美アナら数多くの局アナ、モデル、タレントを輩出したミスコンとしても知られている。2022年大会でグランプリを獲得した国立音大出身の井手美希は、今年3月までフジテレビ系深夜バラエティー番組『オールナイトフジコ』に出演。得意の歌を披露するなどした。『ミスマガジン2023』でもベスト16まで進むなど、現在はグラビアからMCまで幅広く活動している。地元・佐賀県の先輩、江頭2:50とはなわの応援を受けながら、飛躍を誓う22歳の素顔に迫った。
『MISS CIRCLE CONTEST 2022』グランプリを獲得した井手美希
サークル・学生団体・部活動などに所属している大学2年生以上を対象とした日本最大級のミスコンテスト『MISS CIRCLE CONTEST』(通称:ミスサー)。フジテレビの宮司愛海アナウンサー、日本テレビの河出奈都美アナら数多くの局アナ、モデル、タレントを輩出したミスコンとしても知られている。2022年大会でグランプリを獲得した国立音大出身の井手美希は、今年3月までフジテレビ系深夜バラエティー番組『オールナイトフジコ』に出演。得意の歌を披露するなどした。『ミスマガジン2023』でもベスト16まで進むなど、現在はグラビアからMCまで幅広く活動している。地元・佐賀県の先輩、江頭2:50とはなわの応援を受けながら、飛躍を誓う22歳の素顔に迫った。(取材・文=福嶋剛)
――井手さんは、もともと音楽の道に進もうと考えていたそうですね。
「はい。3歳からピアノを習っていて、佐賀県にある音楽専門の高校に通っていました。ピアニストを目指していたんですが、次第に同級生たちとのレベルの差を感じるようになりました。それで『音大進学は無理かな』と諦めていたのですが、高校3年の夏に大きなピアノのコンクールに出場して銀賞をいただいたんです。それも1位とはたったの0.1点差。それが悔しくて、猛勉強して国立音大に進学しました」
――音大でピアノを続けていたのでしょうか。
「ピアニストになるのは諦めて教員免許を取得しようと思い、音楽教育を専攻しました。それまでずっと田舎暮らしだったので、『とにかく東京に出てみたい』と思っていました。でも、コロナ禍で入学してから1年間ずっとステイホームでした」
――ミスコンを受けようと思ったきっかけは。
「その前に、大学のパンフレットに卒業生の元フジテレビアナウンサー・加藤綾子さんのインタビュー記事が載っていて、それを読んだ時、『私もアナウンサーに挑戦したい』と思うようになりました。実は中学の時、大手事務所のオーディションに合格したんですが、スクールに通うにはお金が必要でした。親には内緒で受けていたので『絶対に怒られる』と思い、その場でお断りしたんです。それもあって『後悔したくない』と思い、アナウンススクールにも通いました。同時にコンテストに出ることも必要だと思い、最初にウエディング系のコンテストに出場しました」
――結果はいかがでしたか。
「そこも準グランプリでした(笑)。やっぱり悔しくて、SNSでミスサーの広告を見て『もう1回、挑戦しよう』と思い、エントリーしました」
――ミスサーの選考は、動画配信やSNS発信などを使ったアピールが中心です。
「動画審査は前回のコンテストで経験していたので、ある程度は慣れていました。就職活動をしながらのコンテストでしたが、『今回は絶対に1位を獲りたい』と気合を入れ、配信中にいただいたコメントにはほぼ全部返しました」
――そして、グランプリを受賞しました。
「その前にあった中間発表の時点では、ファイナリスト候補にも上がっていなかったんです。でも、たまたまその頃に佐賀県をPRするお仕事をやっていて、県庁の方や佐賀の新聞が私を応援してくださいました。そうして、地元のみなさんのパワーをいただき、ファイナリストに残ることができました。グランプリを獲った時は、正直、信じられない気持ちで驚きました」
――アナウンサーへの夢にも追い風になったのでは。
「それが、最終審査直前にフジテレビの最終面接に落ちてしまったんです。ものすごく落ち込んでいたのですが、グランプリを獲ったことがきっかけで地元の大先輩の江頭2:50さんがやっているYouTubeチャンネル『エガちゃんねる』に呼んでいただきました。はなわさんもいらっしゃって、おふたりがすごく励ましてくださり、出演してからはSNSのフォロワーの数がものすごく増えました。地元に帰ると『エガちゃんねるに出てた子だよね?』って、声を掛けていただくこともありました。芸能の世界の影響力の大きさを感じました」
『オールナイトフジコ』2期生として活躍
――大学4年の時に『オールナイトフジコ』が始まり、井手さんは2期生として秋から番組に参加しました。
「そうなんです。10月から卒業するまでの約半年の出演でした。芸能界にも興味がありましたが、正直なところ自信はなかったので、一般企業への就職も考えていました。ただ、出演させていただくからには、『次につながるように頑張ろう』と思ってやっていました。振り返ると、フジコはとても貴重な経験でした。レギュラーで出させてもらえるなんて普通はあり得ないことですし、本当に楽しい思い出になりました」
――番組の思い出は。
「ロデオマシーンに乗る企画があったんですが、その時、家の引っ越しでぎっくり腰になっていたんです(笑)。でも、『チャンスは2度とやってこないから、今つかまないと次がない』と思い、コルセットをガチガチに巻いて、やり切った思い出があります。FNS歌謡祭にフジコーズで出演したことも大きかったです。やっぱり、音楽と関わることができたのは大きくて、それがまさか全国放送で歌うなんて想像もしていなかったので、ステージに上がってもずっと緊張していました。大学では声楽を学んでいたので、私が歌うとJ-POPじゃなくて合唱曲とかクラシックっぽくなっちゃうんです(笑)」
――現在はタレント活動と並行してグラビアにも力を入れています。
「最初は抵抗がありました。でも、ミスサーの後に『ミスマガジン2023』に挑戦してみると、とっても丁寧なお仕事できれいに撮っていただけるので、今まで私が持っていた偏見がなくなりました。水着グラビアがきっかけで声を掛けていただくケースもあるので、すごく大切にしているお仕事です」
――今後の目標は。
「お芝居に挑戦してみたいです。他にもMCのお仕事はやっていきたいですし、歌にも挑戦してみたいです。中高の教員免許も持っているので、子どもたちに音楽を教えることもやってみたいです。事務所の先輩で同じ佐賀県出身の優木まおみさんに憧れていて、まおみさんのようにマルチに活躍できるタレントを目指していきたいです」
――井手さんにとってミスコンとは。
「『私に自信を与えてくれたもの』です。今までやりたいことがたくさん見つかっても、いつも自信がなかった私に『自分でもここまで行けるんだ』という勇気をくれました。これからもグランプリ受賞者として、ミスコンを目指す人たちのお手本になれるよう、今の活動に誇りを持って挑戦を続けていきたいと思います」
□井手美希(いで・みき)2001年12月7日、佐賀県生まれ。国立音楽大3年時に『MISS CIRCLE CONTEST 2022』でグランプリを獲得、芸能活動を始める。23年、『ミスマガジン2023』でベスト16に入り、グラビアでも活動を開始。同年10月から今年3月までフジテレビ系深夜バラエティー番組『オールナイトフジコ』にレギュラー出演。特技はピアノ、趣味はサイクリングとフラッシュ暗算。