【ズバリ!近況】漫画家・とりいかずよし、ジョージ秋山の秘話語る 代表作「トイレット博士」は仏語版出版

「トイレット博士」は外国語版も出版されている

 教え子のなかにはプロになった子も13人ほどいますよ。在学中に小学館新人コミック大賞を受賞した子(麻貴早人)もいます。今も卒業した教え子たちから、「今度、連載が始まります!」とかって連絡がきます。教えるのは難しいから好きじゃないですけど、若い子たちに教えていると、こっちも刺激を受けますよね。

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 新型コロナウイルス感染症のせいで、昨年度の卒業生たちとは卒業式もないままお別れでした。仲良くしていたから、寂しいですね。今、教えている子たちには遠隔授業をしているから、まだ一度も会ってない。子供たちがかわいそうです。僕自身は時間ができたので、ここ4か月ほどは家にこもって自分の漫画――「兆(きざし)」っていうSF少女漫画の原作を書いています。原作はほかにもアイデアがあって、来年か再来年にも、ドラマの原作としてNHKに売り込みに行こうかと思っているんですよ。

 そう、もう自分で漫画を描くのは厳しいから原作です。年で手が震えたりして、キレイな丸が描けないんですよ。自分で絵を描いて作品を発表したのは、10年ぐらい前に「ビジネスジャンプ」増刊号(集英社)に葛飾北斎の漫画「デカダンス」を連載したのが最後。そのときも、地味なストーリーだし、もう自分の絵は古いな、と思いました。「鬼滅の刃」なんて読むと、「こんなの描けないな」って思いますから。それでも、不思議なことに「トイレット博士」は去年、フランス語版のコミックスが発売されたんですよ。2001年には韓国語版も出ました。よく出せたよね(笑)。

次のページへ (3/5) ジョージ秋山とは20代の頃、一緒にアニメを描いていた
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