美 少年、横浜アリーナで“個性”あふれるステージ 作詞作曲やピアノ演奏にも挑戦

美 少年が30日に、横浜アリーナにて「美 少年 Arena Tour 2024 Gates+」の神奈川公演を開催した。“ソロパフォーマンス”を見どころとした演出で約1万5000人のファンを魅了した。

佐藤龍我(中央)はピアノ演奏を初披露した
佐藤龍我(中央)はピアノ演奏を初披露した

グループオリジナル曲のメドレーでスタート

 美 少年が30日に、横浜アリーナにて「美 少年 Arena Tour 2024 Gates+」の神奈川公演を開催した。“ソロパフォーマンス”を見どころとした演出で約1万5000人のファンを魅了した。(取材・文=水谷賀奈子)

 本ツアーは、美 少年にとって過去最多の全国5都市17公演での開催となっており、約19万5000人を動員。ツアータイトルの『Gates+』のとおり、6人それぞれの個性を際立たせたステージ演出と、さらなる美 少年の魅力につながるようなセット・構成にこだわった。

 開演時間の午後0時30分になると、おめかしをする様子を撮影したメンバー紹介動画が流れ、メインステージに設置された6つの扉からそれぞれ6人が登場した。『Cosmic Melody』や『YOU & 美』など6曲のグループオリジナル曲をパレードアレンジバージョンで歌い、一気に美 少年の空間へとファンを誘った。

 この日、赤髪にヘアチェンジしたばかりの姿をお披露目したメンバーの浮所飛貴は「横浜アリーナ待たせたな! 楽しむ準備できてんのか! 愛し合ってこうぜ!」とファンに呼びかけ、6人全員がトロッコに乗ってアリーナを駆け巡り、ファンとの距離を縮めた。

 そして、6人の“個性”が楽しめるソロパフォーマンスでトップバッターを務めたのは那須雄登。Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔のソロ曲『Think u x.』をファーのついた黒の衣装で、スポットライトに照らされながらセクシーかつ難易度の高いダンスとともに力強く歌唱。最後にはジャケットを脱いで鍛え上げた体を見せつけ、ファンからの歓声があがったところでステージを去った。

 続いて、金指一世がセンターステージに設置されたサンドバッグの前に姿を現し、キックボクシングを披露した。力強いキックが決まると黒のガウンとサングラスを身につけて、King & Princeの『ichiban』をマイク片手にパフォーマンス。さらに、金指が作ったオリジナルのラップ詞を加えて、“金指らしさ”の詰まった『ichiban』で会場を熱くした。

 前半戦の最後には、今までありそうでなかったジャズ調の新曲『魔法の夜』を初披露。“Gate”を開けるような振り付けやファンを招き入れるような振り付けの含まれたダンスを特徴とし、新しい美 少年を感じさせた。

 MCタイムに入ると、早速『魔法の夜』の話題に。今回のツアーのために制作されたオリジナル曲だと明かすと、ファンからは拍手が起こった。「オリジナル曲も増えたね。オープニングのリミックスも良かったよね」と6人全員が自分たちの曲の良さアピール。

 さらに、大学を卒業したばかりの浮所と那須に向けて、メンバーとファンが声をそろえて「おめでとう!」と祝福する場面も。その言葉を受けて、2人は「ありがとう」と感謝の言葉を口にしながら手をつなぎ、抱き合い、互いを称えた。

過去最多の全国5都市17公演での開催
過去最多の全国5都市17公演での開催

炎の演出で激しく熱いパフォーマンスも

 後半の1曲目は、藤井直樹のソロパフォーマンスだ。デニムの衣装に着替え、「ウサギさん、どこ~?」と大きな本を手に登場すると、パンダ・ライオン・ペンギンの着ぐるみたちも続いて登場。彼らとともに、嵐・二宮和也のソロ曲『秘密』を二宮が当時踊っていた振り付けのままで踊って見せ、物語に迷い込んだようなファンタジーな世界観を作り上げた。最後には探していたウサギを無事に見つけるも、着ぐるみの中は実はメンバーたちで、「ウサギも一世かーい!」というオチで物語を締めくくった。

 そして、佐藤龍我は自身が作詞を手掛けた楽曲『To You』でピアノ演奏を初披露。しっとりと歌いあげると会場からは拍手が起こり、続く『奇跡が起きるとき』ではメンバーに囲まれて、再びピアノを演奏してみせた。

 美声を“個性”とする岩崎大昇はアカペラで「ナナナナナ~」と歌声を会場にひびかせ、ファンにまねするようにあおる。その勢いのまま、自身が作詞作曲を手掛けた『We’re gonna be a star』のイントロへと入り、腕を大きく広げ、会場全体を見渡しながら歌唱。飾らない姿でファンへ真っすぐな気持ちを届けた。

 一方で、浮所は黒のタンクトップ姿でメイン中央の回転ステージから登場し、SixTONESの楽曲『Mad Love』のソロパフォーマンスでここまでの空気を一変させた。顔を隠したり、枕を引き裂いたりと“雄(オス)”を感じさせる魅せ方でファンの視線を独占した。

 再び6人がステージにそろい、『Mad Love』の大人な空間を保ったまま披露したのは『Boom SHAKALAKA』と『Flicky』だ。黒とゴールドを貴重とした衣装に身を包み、炎の演出もあいまって、激しく熱いステージとなった。

 最後には、浮所の「みなさんの毎日に、すてきな虹がかかりますように」という言葉をきっかけに『虹の中で』のイントロが流れ、6人がまぶしい笑顔を輝かせた。「今日はどうもありがとう!」と感謝を伝えると、再びそれぞれの扉の向こうへと姿を消し、本編が終了した。

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