直木賞作家の今村翔吾氏、愛する佐賀市でサイン会「文学的な土壌があった場所、本を広めてほしい」

直木賞作家の今村翔吾氏(39)が2日、オーナーを務めるJR佐賀駅構内の佐賀之書店でサイン会を開いた。駅に書店がないことを嘆く市民の声に応え、昨年12月3日にオープンしてから3か月。今村氏が同書店に姿を見せた。

佐賀市内で講演会を開催した今村翔吾氏
佐賀市内で講演会を開催した今村翔吾氏

JR佐賀駅構内、オーナーを務める佐賀之書店で

 直木賞作家の今村翔吾氏(39)が2日、オーナーを務めるJR佐賀駅構内の佐賀之書店でサイン会を開いた。駅に書店がないことを嘆く市民の声に応え、昨年12月3日にオープンしてから3か月。今村氏が同書店に姿を見せた。

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 今村氏は2016年に「九州さが大衆文学賞」の大賞を受賞し、審査員を務めた佐賀・唐津市出身の作家・北方謙三氏が「今村氏はプロとして通用する」と出版社に推薦したことがきっかけで、作家としての第一歩を踏み出した。それだけに今村氏の“佐賀愛”は深く、自身の書店経営2店舗目として佐賀県を選んだ経緯がある。

「佐賀はもともと、文学賞があったりして文学的な土壌があった場所なんで、1回なくなっちゃったけど(2017年で終了)、文学賞の復活とかもできるのかどうか分からないけど、そこに向けて本を広めていくとかしてほしいです」

 佐賀への“恩返し”を熱く語った今村氏はこの日、佐賀市文化会館で「作家人生の原点『佐賀で語る夢』」をテーマに無料講演会を開催した。今後は今月11日発売の『戦国武将を推理する』(NHK出版新書刊)を皮切りに、4月12日発売の『じんかん』(講談社文庫刊)、5月24日発売の『海を破る者』(文藝春秋・単行本刊)、6月20日頃発売予定の『塞王の楯 上・下』(集英社文庫刊)の4作品を刊行。出版社の垣根を越えた合同キャンペーンを実施することも決まっている。

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