生い立ちがハードすぎる…衝撃的な過去を持つ漫画キャラたち “闇堕ち”した人物も

漫画やアニメに登場する魅力的なキャラたちは生い立ちを知ることで、より好きになることもあるだろう。なかには普通の人よりも過酷な環境で過ごしたせいで、“闇堕ち”して悪に染まっていくキャラも。そこで今回はハードすぎる過去を経験した主要キャラを3人紹介しよう。

進撃の巨人(20)(諫山創/講談社)
進撃の巨人(20)(諫山創/講談社)

悲惨な過去によって運命が決まる…

 漫画やアニメに登場する魅力的なキャラたちは生い立ちを知ることで、より好きになることもあるだろう。なかには普通の人よりも過酷な環境で過ごしたせいで、“闇堕ち”して悪に染まっていくキャラも。そこで今回はハードすぎる過去を経験した主要キャラを3人紹介しよう。

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 最初に取り上げるのは、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の『僕のヒーローアカデミア(以下、ヒロアカ)』(作:堀越耕平)に登場する「死柄木弔(しがらきとむら)」だ。『ヒロアカ』といえば超常的な能力を発揮する「個性」によってバトルを展開する作品だが、死柄木は個性を悪用する敵組織「ヴィラン連合」のリーダーである。

 鋭い目つきで明らかに悪党という見た目をしているが、幼少期は決して悪に満ちた性格ではなく、もともとはヒーローに憧れる少年だった。

 しかし、彼の父はヒーローだった自身の母親が自分ではなく、ヒーローとしての活動を優先して死んだことにトラウマを抱えており、その影響から死柄木の「ヒーローになりたい」という夢を否定。ちなみに死柄木の祖母は、選ばれた人のみが使える個性「ワン・フォー・オール」の7代目継承者である志村菜奈だ。

 その後も父に認められず、ほかの家族も助けてくれないことがストレスになり、「嫌いだ」と本音をもらした途端に、彼の個性である「崩壊」が発動。崩壊とは“手で触れたものが粉々になる”という能力で、ペットの犬や姉、母、そして父は死柄木の個性によって死んでしまう。その後に悪の帝王であるオール・フォー・ワンと出会い、悪の道に進んでいくことになる。父が彼の夢を認めていたら、また違った未来が待っていたのかもしれない。

 死柄木のように闇堕ちしたキャラといえばジャンプ作品の『NARUTO-ナルト-』(作:岸本斉史)の「うちはイタチ」も忘れてはならない。彼はうちはサスケの実兄でありながらも、犯罪組織「暁」に所属する抜け忍。さらに死柄木と同様に家族を自身の手で殺しているが、弟のサスケの命だけは助けている。

 最終的にはサスケとの戦いの途中で病によって死んでしまうが、後にうちは一族を全滅させたのは“サスケを守るため”であることが明らかに。イタチは忍の隠れ里である木ノ葉の上層部に今後の平和のためという理由でうちは一族の抹殺を命じられるも、愛していたサスケだけは殺さなかった。悲しい宿命を背負ったことで悪の道に進んだと考えれば、イタチに同情するほかないだろう。

 最後に注目する漫画は、2023年11月にアニメ最終回を迎えたことで話題になった『進撃の巨人』(作:諫山創)。09年から21年まで『別冊少年マガジン』(講談社)で連載されていた人気作だが、作中きっての強キャラといえば「リヴァイ・アッカーマン」が有名だ。

 小柄ながらも次々と巨人を討伐する姿には圧倒されるが、実は幼少期には悲惨な生活を過ごしている。そもそも彼が生まれたときには父がおらず、地下街で母と貧しく暮らしており、病気を患った母はそのまま死亡。母の兄であるケニー・アッカーマンが家に訪れると、ガリガリにやせ細って死んでいる母とリヴァイがいて、食事もろくにできない環境であった。

 それからはケニーによって地下街で生きる力を伝授されることで生き長らえ、その後、調査兵団に加入。しかし、調査兵団でも多くの仲間が巨人に殺されて苦しみを味わうも涙をはっきりと見せなかったリヴァイだが、後に巨人のいない世界を実現した際に唯一涙を流している。

 生い立ちを知ることで深みが増していく宿命を背負ったキャラたち。ビビッときたキャラがいたら、過去を掘り下げてみてはいかがだろうか。

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