日本テレビ『セクシー田中さん』原作者の急死で、社内特別調査チームを設置を発表

日本テレビは15日、昨年10月期放送の連続ドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが1月29日に急死したことについて、日テレホールディングスの公式サイトでコメントを発表した。

日本テレビ【写真:ENCOUNT編集部】
日本テレビ【写真:ENCOUNT編集部】

3回目の声明で初の調査宣言「小学館にもご協力いただき」

 日本テレビは15日、昨年10月期放送の連続ドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが1月29日に急死したことについて、日テレホールディングスの公式サイトでコメントを発表した。

「ドラマ『セクシー田中さん』について」と題し、「芦原妃名子さんに哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。『セクシー田中さん』の漫画・ドラマを愛していただいている読者・視聴者の皆様、ドラマの出演者、関係者の皆様に、多大なるご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 その上で「日本テレビは今回の事態を極めて厳粛に受け止め、これまで独自に社内調査を行っておりましたが、原作漫画『セクシー田中さん』の出版社であり、ドラマ化にあたって窓口となっていただいた小学館にもご協力いただき、新たに外部有識者の方々にも協力を依頼した上、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置することにいたしました」と報告。続けて「早急に調査を進め、真摯に検証し、全ての原作者、脚本家、番組制作者等の皆様が、より一層安心 して制作に臨める体制の構築に努めてまいります」と宣言した。

 日本テレビは芦原さんが亡くなった当日の1月29日、ドラマ公式サイトで「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、原作代理人である小学館を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。本作品の制作にご尽力いただいた芦原さんには感謝しております」と、弔意を示すコメントを発表した。

 しかし、これに批判的な声が高まったことから、翌30日には社の公式サイトを更新。トップページにコメントを掲載し、「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。日本テレビとして、大変重く受け止めております。ドラマ『セクシー田中さん』は、日本テレビの責任において制作および放送を行ったもので、関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます」と記した。

 日本テレビとしての声明は今回で3回目。今回の事態については、ドラマの1~8話の脚本を担当した脚本家・相沢友子さんが、最終回放送日の12月24日にSNSで、「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり」「残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」などと投稿。同28日には「最終的に9・10話を書いたのは原作者です」などと記していた。

 一方、芦原さんは1月26日に自身のSNSで、ドラマの脚本が原作の内容から「改変」されていたとし、修正するために苦慮したことで、9、10話の脚本を自身で手掛けたと明かしていた。しかし、同28日には一連の投稿を削除し、「攻撃したわけじゃなくて、ごめんなさい」とのコメントのみを残していた。そして、29日に亡くなったことが確認された。伴い、関係者の個人SNSへの誹謗中傷が過熱する状態が続いている。

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