芦原妃名子さんの訃報から10日…『セクシー田中さん』の脚本家がコメント「深く後悔、反省」→インスタは削除

昨年10月期に放送された日本テレビ系『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが1月29日に急死したことを受け、8日、同作の脚本家・相沢友子さん、原作発行元の小学館がコメントを発表した。

相沢友子さんと小学館がコメントを発表した(写真はイメージ)【写真:写真AC】
相沢友子さんと小学館がコメントを発表した(写真はイメージ)【写真:写真AC】

原作発行元の小学館は2度目の声明「痛恨の極み」

 昨年10月期に放送された日本テレビ系『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが1月29日に急死したことを受け、8日、同作の脚本家・相沢友子さん、原作発行元の小学館がコメントを発表した。

 相沢さんは同日夕刻にインスタグラムを更新(現在は削除)し、芦原さんを追悼した。

(以下、全文)

 このたびは芦原妃名子先生の訃報を聞き、大きな衝撃を受け、未だ深い悲しみに暮れています。心よりお悔やみ申し上げます。

 芦原先生がブログに書かれていた経緯は、私にとっては初めて聞くことばかりで、それを読んで言葉を失いました。いったい何が事実なのか、何を信じればいいのか、どうしたらいいのか、動揺しているうちに数日が過ぎ、訃報を受けた時には頭が真っ白になりました。そして今もなお混乱の中にいます。

 SNSで発信してしまったことについては、もっと慎重になるべきだったと深く後悔、反省しています。もし私が本当のことを知っていたら、という思いがずっと頭から離れません。あまりにも悲しいです。事実が分からない中、今私が言えるのはこれだけですが、今後このようなことが繰り返されないよう、切に願います。

 今回もこの場への投稿となることを、どうかご容赦ください。 お悔やみの言葉が遅くなってしまい、本当に申し訳ありません。芦原妃名子先生のご冥福をお祈りいたします。

 2024年2月8日 相沢友子 これを最後に、このアカウントは削除させていただきます。

 そして、小学館は同日に公式サイトを更新し、1月30日に続いて社として2度目の声明を発表した。

「漫画家の芦原妃名子先生のご逝去に際して、芦原先生の生前の多大な功績に敬意と感謝を表し、謹んでご冥福をお祈りいたします。ご逝去に伴い、読者、作家、関係各所の皆様にご心配をおかけしていることを深くお詫びいたします。『セクシー田中さん』の映像化については、芦原先生のご要望を担当グループがドラマ制作サイドに、誠実、忠実に伝え、制作されました。しかしながら、今回のような事態となったことは痛恨の極みです。二度とこうした悲劇を繰り返さないために、現在、調査を進めており、今後、再発防止に努めて参ります。あわせて、芦原先生にご寄稿いただいていた『姉系プチコミック』が所属する小学館第一コミック局の声明がございます。お読みいただければ幸いです。引き続き、小学館の出版活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 小学館」

 小学館では同日、『セクシー田中さん』が連載されていたプチコミックの公式サイトも更新。「作家の皆様 読者の皆様 関係者の皆様へ」と題し、「我々現場の編集者が書いているものです」として今回の問題への思い、原作者や作品の権利、ドラマ化に対する芦原さんの意向を明かした上で、最後に「私たちにも寂しいと言わせてください。寂しいです、先生」と記された。

 相沢さんはドラマ最終回放送日の12月24日にSNSで、「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり」「残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」などと投稿。同28日には「最終的に9・10話を書いたのは原作者です」などと記していた。

 一方、芦原さんは1月26日に自身のSNSで、ドラマの脚本が「改変」されていたとし、修正するために苦慮したことで、9、10話の脚本を自身で手掛けたと明かしていた。しかし、同28日には一連の投稿を削除し、「攻撃したわけじゃなくて、ごめんなさい」とのコメントのみを残していた。

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