NGT48本間日陽、弟は指定難病「我慢すること多かった」 変化した向き合い方「必要不可欠な存在」

グループ卒業を発表しているNGT48の本間日陽が2nd写真集『陽射し色』のエッセイで“1万5000人に1人”の指定難病「プラダー・ウィリー症候群」を患う弟の存在を明かし、ABEMAエンタメで思いを語った。

NGT48の本間日陽【写真:ENCOUNT編集部】
NGT48の本間日陽【写真:ENCOUNT編集部】

弟は指定難病「プラダー・ウィリー症候群」

 グループ卒業を発表しているNGT48の本間日陽が2nd写真集『陽射し色』のエッセイで“1万5000人に1人”の指定難病「プラダー・ウィリー症候群」を患う弟の存在を明かし、ABEMAエンタメで思いを語った。

 3歳差の弟と6歳差の妹がいる本間。弟は生まれつき「プラダー・ウィリー症候群」と診断された。症状は身長が伸びづらいことや知的障害など。国内に患者数は約1000人と言われている。

 幼少期のころから弟に付きっ切りとなる両親に、本間は「弟がいたから自分は我慢することが本当に多かったです。両親も初めてのことで、もう自分自身も本当に小さかったので訳が分からないまま祖父母のお家での生活がスタートして母とそれまでは24時間毎日ずっと一緒だった生活がいきなりおばあちゃん、おじいちゃんと一緒に過ごす生活に変わって、それがまずさびしかった」と回想した。

 弟が小学校に入学してからは「弟を助けられるのは自分しかいなかったので、学校内でも見かけたら声をかけたり、登下校も一緒にしていました。学校と自宅まで2キロくらい離れているんですけど、2時間近くかかってしまうこともあったので、そういったときにすごくキツいなという感情を抱きました。ほかの友達はすぐに遊びに行けるのに、自分は遊びに行けなかったりとか、そういった小さいことがどんどん積み重なっていって辛いなって思うことが多かった」と打ち明けた。

 友人から「本間の弟 ちょっと頭おかしいよ」と心無い言葉を投げかけられると、胸に秘めていた思いが爆発した。エッセイには「弟が生まれてからわたしは我慢してばっかりだ。我慢すると喉の奥が苦しい。私は弟が嫌いだ。もっと普通がよかった。もっと普通の弟がよかった。もっと普通の家がよかった」とつづっていた。当時のことを、本間は「子ども特有の気持ちだったと思う。当時は弟に対してあまりいいイメージを持っていなかったですね」と振り返った。

 中学に進学してからは、次第に弟の存在を隠すようになったという。「同じグループのメンバーでも私は妹がいる。2人姉妹だと思っている人も実は多い。なかなか言い出せなかった。どういう風に思われるんだろうっていう部分がちょっとありました」と胸中を明かした。

 弟への向き合い方が変わったキッカケは両親との会話だった。「アイドルとしての活動を始めてちょっと経った後、両親と『オーディションを受けたころはああだったよね』とか『(弟が)背中を押してくれたよね』とか当時のことを振り返っていく中で、両親がそういう夢への強い気持ちを持てたのは『弟の存在がやっぱり大きいよね』っていう話をしてくれて、確かに自分自身ステージに立つことが好きになれたキッカケは小学校1年生から始めたクラシックバレエの影響が大きい。クラシックバレエを始めたのも(両親が)弟の存在にとらわれず自分自身で生涯かけがえのないものを見つけて欲しいという思いから始めさせてくれたものだった。弟が生まれていなかったら自分の人生で大切にしているものが生まれてなかったかもしれないって思うと、やっぱりこの活動も始めていなかったんじゃないかなっていう思いに繋がりました」と持論を語った。

 その上で「(弟は)必要不可欠な存在だと思っています。弟が自分の家族として生まれてきてくれたから私は今大きい夢を持てたし、その夢を持てたからこそ日々の活力になって毎日活気的に活動ができているなと思います」と笑顔を見せた。

 本間は2015年にNGT48の1期生として加入。これまで2度センターに抜てきされグループをけん引してきた。3月23日に同劇場で卒業公演を行い、4月13日に新潟県民会館で卒業コンサートを開催する。

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