北村一輝、ミュージカル初挑戦を渋っていた「お断りする勢いで」 ダンス練習に苦戦中

俳優の北村一輝が26日、都内で行われたミュージカル『王様と私』製作発表会に出席。本作でミュージカル初挑戦となる北村は、「本当に本当に渋りました。というより、無理ですとお断りする勢いで返事をしていた」と出演をためらったことを明かした。

『王様と私』製作発表会に出席した北村一輝【写真:ENCOUNT編集部】
『王様と私』製作発表会に出席した北村一輝【写真:ENCOUNT編集部】

打ち崩したのはプロデューサーの言葉「絶対できます」

 俳優の北村一輝が26日、都内で行われたミュージカル『王様と私』製作発表会に出席。本作でミュージカル初挑戦となる北村は、「本当に本当に渋りました。というより、無理ですとお断りする勢いで返事をしていた」と出演をためらったことを明かした。

 北村は「日本ミュージカルは歌が中心なので、芝居だけやってきた自分ができるのか。歌の壁があった。人様の前に出てお金をいただくのに値するのか。僕みたいなのを観たいのだろうか」という不安を抱いていた。それを打ち崩したのが、プロデューサーの言葉だったという。

 本作のプロデューサーは、北村が俳優をはじめた頃に、北村の歌声を聞いたことがある人物で、「絶対できます」と説得。北村は「その声に乗っかってみようかなと。35年前の話で不安もありますが、今回みなさんがびっくりされるんじゃないかと前向きな気持ち」と気を引き締める。

 昨年の夏頃に出演が決まった直後からボイストレーニングを開始。「ほかの仕事もあって週1、2しかできなかったけど、空いている時間は必ずスタジオに行って、1人でカラオケに行く男となり……」と努力を紹介し、「本番までできるだけの努力はしないといけない。ほかの人より経験がないので、できるだけ練習する。今も毎日しております」と話した。

 ダンスについて聞かれると「よくぞ聞いてくれました。ダンスは気軽に考えていたんです。『回るだけだろう』なんて思っていたら、まぁしんどいですよ(笑)」と素直に吐露し、「途中で息が切れてしまって後半回れない。ミュージカルは“観客側”だったけど“演者側”にきて、これやるの大変だなって……」と新境地での苦労を感じていた。

 相手役として共演するのは元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りお。明日海は「この作品はミュージカルファンなら誰もが知っている。技術だったり、演じる人の持っている魅力だったりが必要となる。それが問われる作品」と重圧を感じつつ、「王様を北村さんが演じてくれる。新しいケミストリーが生まれると思い、とっても楽しみ。迫力のある王様になりそう」と期待を寄せていた。

 1951年にブロードウェイにて初演を迎えた『王様と私』は、1860年代のシャム(現タイ)が舞台。シャムの専制君主の王と、夫を亡くしたイギリス人家庭教師アンナが出会い、互いに信頼して世界を変えていこうとする姿を描く。

 本作は4月9日から30日まで東京・日生劇場にて、5月4日から8日に大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。会見には演出の小林香氏も登壇した。

次のページへ (2/2) 【写真】明日海りおをリードする北村一輝の姿も…『王様と私』製作発表会の様子
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