【今週のエール】好演で朝の癒しに 唐沢寿明が演じた三郎は「真の幸せ者」

NHK連続テレビ小説「エール」の第11週「家族のうた」が8日から12日にかけて放送された。出身小学校の校歌を作曲し、そのお披露目会に参加するために福島に戻ってきた裕一(窪田正孝)。音(二階堂ふみ)との結婚に猛反対され、駆け落ち同然で上京した裕一だが、父・三郎(唐沢寿明)と母・まさ(菊池桃子)らに歓迎される。しかし、弟・浩二(佐久本宝)は裕一をよく思わない。三郎が末期の胃がんであることを知った裕一は、三郎に聞きたいと言われたハーモニカを用意するが、三郎は突然倒れてしまう。

「俺に任せておけ」頼りないけど…憎めない三郎【写真:(C)NHK】
「俺に任せておけ」頼りないけど…憎めない三郎【写真:(C)NHK】

「おめえが捨てたって、俺はおめえを捨てねえよ」 最期まで息子に寄り添い続けた

 NHK連続テレビ小説「エール」の第11週「家族のうた」が8日から12日にかけて放送された。出身小学校の校歌を作曲し、そのお披露目会に参加するために福島に戻ってきた裕一(窪田正孝)。音(二階堂ふみ)との結婚に猛反対され、駆け落ち同然で上京した裕一だが、父・三郎(唐沢寿明)と母・まさ(菊池桃子)らに歓迎される。しかし、弟・浩二(佐久本宝)は裕一をよく思わない。三郎が末期の胃がんであることを知った裕一は、三郎に聞きたいと言われたハーモニカを用意するが、三郎は突然倒れてしまう。

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 三郎役の唐沢寿明は「第11週は三郎の息子たちへの想いが描かれる週」と語る。

「これまで、裕一ばかりをかわいがっていたように見えた三郎ですが、彼には彼なりの考えがあった。それを息子たちにきちんと伝えるんです。それが、三郎が父親として整理しておかないといけないと心に決めていたことだったんでしょうね。浩二もずいぶん救われたんじゃないでしょうか」(唐沢)

 三郎の病、そして家族の関係性を中心に描かれた第11週。唐沢は印象的だったシーンに、裕一と2人きりになり「お前らのおかげでいい人生だった。ありがとうな」と告げる場面を挙げる。「人間ってやっぱり、誰かのおかげでいい人生かそうでないかが決まってくるものですよね。特に三郎は、周囲のみんなに助けられて生きてきた人。裕一だけでなく、まさや浩二や店のみんなに支えられながら生きてきた人です。演じながら『みんながいたから幸せだった』と心から思える場面でしたし、三郎のように最後に幸せだったと言える人こそが真の幸せ者なんだと思いました」とコメントを寄せた。

「家族に認められたい」「世間を見返したい」とくすぶり続けていた浩二だが、息を引き取る間際の三郎に「喜多一を継いだお前がこの家の主だ」と告げられる。「エール」の公式インスタグラムには、「たくさんの愛をありがとう」という言葉とともに、これまでの三郎の写真が掲載された。視聴者からは「三郎さん、ステキなお父さんでした。ずっと2人の息子を見守ってて」「理想の親のあり方を学びました」「唐沢さんが演じられたからこそ素敵な三郎お父さんが生まれたんだと思います」「いつでも息子2人の味方だったんだなと感じました」と三郎との別れを惜しむコメントがずらり。放送開始直後から物語を彩ってきた存在との別れに、三郎ロスがしばらく続きそうだ。

次のページへ (2/2) 【写真】裕一と三郎の絆を振り返る
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