俳優の山崎賢人が20日、都内で行われた主演映画『ゴールデンカムイ』（2024年1月19日公開）の完成報告会に出席した。本作にまつわるエピソードを明かした。

　同作は、累計発行部数2600万部超を誇る同名人気コミックが原作。明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーとサバイバル・バトルアクションが繰り広げられる。“不死身の杉元”と呼ばれる元陸軍兵・杉元佐一（すぎもと・さいち）を山崎が、ヒグマに襲われた杉元を助けたことから相棒となるアイヌの少女・アシリパ（リは小文字）は山田杏奈が演じる。

　映画『キングダム』シリーズに続き、人気漫画の原作に挑む山崎は、マイクを握りしめると「完成を報告することができてうれしく思っています。杉元という、すごく生命力の強い、心優しい男を演じれて……うれしいです」とニッコリ。

　会場では、原作者・野田サトル氏のコメントおよび映画のPV映像も公開された。「現場でも先生とお会いした。そのときも『色んなことを言われたり、色々あると思うんだけど、僕は味方ですから！』という風に言っていただいたのがすごい、安心した。背中を押された」と明かし、「本当に皆すごい……すごいです。すごい……役にぴったり。すごいです」と連呼。「語彙力がすみません（笑）。皆リスペクトして、原作に愛をもってやっている。ちょっと気合を入れて」と話した。

　アクションシーンは「杉元は、生きるために『やられる前にやる』という鬼神のような戦いぶりだったと言われるくらい。（杉元の）狂気が出ればいいな、と思ってやっていた」という。さらに馬車に体ごと引きずられる過酷なシーンについて「実際に地面に（体をこすりつけた）。引っ張ってもらった」と言い、「楽しかったです。人生でそんな、馬車に引きづられることないので。楽しみながら」とほほ笑んだ。

　さらに役作りの一貫で「体重、約10キロ増やさせていただきました」。「強さを表すためにトレーニングをさせてもらった。あとまぁ、軍事練習もさせてもらいました。日本の武道から来ている戦い方を練習させていただいた」と明かした。

　同報告会には、出演する山田、矢本悠馬、工藤阿須加、栁俊太郎、大谷亮平、玉木宏の他、久保茂昭監督、松橋真三プロデューサーも出席した。

※山崎賢人の「崎」の正式表記はたつさき