ネタ?実力? ネット上で強者扱いされる「思っていたより強い」漫画サブキャラたち

漫画キャラの中には、インターネット上で本編での扱いよりも高評価を受け、人気を得ているキャラも存在する。今回は強キャラとの戦いで善戦したことで、ネット上で強キャラ扱いされがちなキャラを紹介しよう。

ミゲルが登場した『劇場版 呪術廻戦 0』【画像:(C)2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 (C)芥見下々/集英社】
ミゲルが登場した『劇場版 呪術廻戦 0』【画像:(C)2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 (C)芥見下々/集英社】

ネット上で高評価を受けているサブキャラたち

 漫画キャラの中には、インターネット上で本編での扱いよりも高評価を受け、人気を得ているキャラも存在する。今回は強キャラとの戦いで善戦したことで、ネット上で強キャラ扱いされがちなキャラを紹介しよう。

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 出番が少ないにもかかわらず、ネット上で強キャラ扱いされている筆頭に挙げられるのは『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)に登場する山賊「ヒグマ」だ。ヒグマは記念すべき第1話に登場し、主人公・ルフィの憧れの存在でもあるシャンクスにボコボコにされた、いわゆる“やられ役”である。

 しかし、連載が進むごとにシャンクスが作中トップクラスの実力を持つ超強キャラであることが判明すると、そのシャンクスに対して一度でも逃げ切った経験を持つヒグマは「実は凄いヤツなのでは?」と冗談混じりにファンの間で語られるようになった。海軍大将のあだ名である「赤犬」「青雉」などに引っ掛けて「海軍大将緋熊ではないか? だとしたら超強いんじゃないか」「山賊ではなくゴムゴムの実を回収に現れた政府の人間ではないか、六式を使える強者なのかも」など、実は設定よりも強キャラという考察も盛んに行われており、最終章に入った現在でも再登場を望む声が多い。

 次に紹介するのは『HUNTER×HUNTER』(作:冨樫義博)に登場するハンター「ゴレイヌ」。彼は「グリードアイランド編」で初登場し、一時は主人公ゴンと共闘した。特筆すべき点として、ゴレイヌはゴリラの姿をした「念獣」を操るユニークな能力を持っている。自身と位置を入れ替えるテレポート能力を持つゴリラ「白の賢人(ホワイトゴレイヌ)」と、対象の人物と位置を入れ替える能力を持つゴリラ「黒い賢人(ブラックゴレイヌ)」を操作できる。

 ゴレイヌの能力は作中の敵・レイザーと黒い賢人の位置を入れ替えて奇襲を成功させる活躍をした。本編でも十分活躍しているゴレイヌの能力だが、ネット上ではさらに高く評価されている。相手と位置を入れ替える黒い賢人の能力は、使いようによっては「ハメ技」のように利用できるのではないかと言われているためだ。

「ゴリラを高所に落として相手と入れ替えたら勝ち確」「いくらでも即死コンボ考えられそう」などの声がネット上では挙がっている。ゴリラを操作するというユニークなキャラ性も手伝い、ゴレイヌはサブキャラでありながら高い人気を得ているのだろう。

 近年の作品では『呪術廻戦』(作:芥見下々)に登場する呪詛師「ミゲル」もネット上で高い評価を受けている。彼は『呪術廻戦』の前日譚にあたるコミックス『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』に登場したキャラで、本作の敵組織・夏油一派に所属している。ミゲルはボスの夏油に指示され、最強の呪術師・五条悟の足止めをおこなった。

 最強キャラの悟を食い止めたことで、当初は「隠れた強キャラ」扱いされていたミゲル。しかし、『呪術廻戦』本編の話が進むにつれて、悟の強さが描写されていく度に「五条悟の足止めに成功したミゲルとは何者だったのか」「再評価しかされない男」などとネット上では言われるようになった。

 余談だが、ミゲルが強いのはネットでの評判のみならず書籍でも、『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』の巻末では夏油一派が仕掛けた百鬼夜行について作者直々に「MVPはミゲル」と評価され、『呪術廻戦 ファンブック』でもシンプルに「強い」と説明されている。

 本編ではそれほど評価されなくても、見る人が見れば「コイツ思ったより強くないか?」と評価されるキャラもいるものだ。この作品にも隠れた強キャラがいるのではないかと、自分で探してみるのも面白いかもしれない。

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