小野賢章、30代で仕事観に変化「どんどん責任感が」 声優を「やめようと思ったことない」

声優の小野賢章が28日、都内で行われたアニメーション映画『駒田蒸留所へようこそ』(11月10日全国公開)の舞台あいさつに早見沙織、内田真礼、吉原正行監督と共に登壇した。本作にからめて、仕事観の変化などについて語った。

舞台あいさつに登壇した小野賢章【写真:ENCOUNT編集部】
舞台あいさつに登壇した小野賢章【写真:ENCOUNT編集部】

これまでを振り返る「20代はとにかく楽しいが先行」

 声優の小野賢章が28日、都内で行われたアニメーション映画『駒田蒸留所へようこそ』(11月10日全国公開)の舞台あいさつに早見沙織、内田真礼、吉原正行監督と共に登壇した。本作にからめて、仕事観の変化などについて語った。

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 小野は今回、夢もやる気もない新米編集者・高橋光太郎の声を担当。崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する若き女性社長・駒田琉生を演じた早見のキラキラした前向きなトークを横で聞いた小野は「早見さんがすてきなお話をされていて申し訳ないんですけど……光太郎って琉生と正反対」とキッパリ。

 小野は「仕事への最初の向き合い方もそうですし、もともとある、代々受け継がれてきているものを守っていくことを仕事にしている琉生と、なんとな~く生きてきて、仕事も転々としている、なかなか仕事に熱が入らない光太郎」とキャラクター性の違いに言及。

 続けて「すごく光太郎の人物を表してるな、と思うシーンがあって、居酒屋で友達としゃべってるシーン」と言及。「『あぁ~、仕事やめよっかな』というシーンがある(笑)。その前にちょっと、自分のせいもあってミスをしてしまう。ちょっとしたミスで『俺にはこの仕事向いてないかも』と愚痴をこぼすシーンがある」と説明。

「すごい……なんか居酒屋の隣の席とかで見たことがあるように会話がリアル(笑)。僕は小さいときからこの仕事をさせてもらっているので、あんまり『やめようかな』と思ったことはなかったんですけど、すごい共感してもらえるんじゃないかなというシーンになっている」とアピール。

 会場では、仕事論の話に。小野は「仕事の考え方でちょっと変わったな、と思うのは、30代になってから。どんどん責任感が伴ってきたな、と思います。20代は、好きでこの仕事をやらせてもらうのでとにかく楽しい、が先行していた。こういう皆さんの前に立つ機会が増えて、ちゃんと作品について語れないとな、といろいろ考えるようになった」と明かし、「それは、一個一個の仕事に対する責任感を意識するようになったのかなと思う。長くやっているからこそ感じるものかなとやっぱり思います」と話した。

 同作は、P.A.WORKS「お仕事シリーズ」の最新作となる劇場版オリジナルアニメ。ジャパニーズウイスキーを題材に、崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する若き女性社長・駒田琉生(早見)と、夢もやる気もない新米編集者・高橋光太郎(小野)が、家族の絆をつなぐ“幻のウイスキー”復活を目指す物語が描かれる。

 今回の舞台あいさつは、第36回東京国際映画祭内の舞台あいさつ付き特別上映として実施された。

次のページへ (2/2) 【写真】早見沙織の全身ショット
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