桃井かおり、コロナ禍で自分の悪事と失敗「ものすごく反省」 『種田山頭火賞』授賞式で久々の公の場

俳優の桃井かおりが20日、『第6回 種田山頭火賞』を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。

『第6回 種田山頭火賞』授賞式に出席した桃井かおり【写真:ENCOUNT編集部】
『第6回 種田山頭火賞』授賞式に出席した桃井かおり【写真:ENCOUNT編集部】

受賞理由は「こういう悪者も生きていいんじゃないかって。そういう賞ですよね?」

 俳優の桃井かおりが20日、『第6回 種田山頭火賞』を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。

『種田山頭火賞』は、俳人・種田山頭火の書籍を多く刊行してきた春陽堂書店により2018年に創設された。信念を貫いた生き方で多くの人々に感動を与えた文化人・表現者を表彰する。本年度の選考委員は評論家の山田五郎氏と作家・中江有里氏が務めた。

 米ロサンゼルスより帰国して授賞式に登場した桃井。日本での公の場は「数年ぶり」と久々となった。賞状を受け取った桃井は「どう選考で選ばれたのかが気になる桃井ですが、本当にうれしくて、本当に選んでくれてありがとうございます」「生きていてよかった」と感謝を述べた。

 現在72歳の桃井。コロナ禍の時にこれまでの人生を回顧し、「悪事と失敗をものすごく反省した」と明かした。悪事の詳細は「ここで話せるような悪事なら、それは悪事ではない」と詳細は明かさなかったが、「私はものすごくひどい末路を迎えていけない。でもそこそこ幸せにやってきてしまって、まだ生きている。申し訳ないような気持ち」と吐露した。

 続けて、「それでも生きてこられたのは、言葉の力だったのね。着物を着慣れる、着崩すという言葉があるなら、生き崩すという言葉があっていいんじゃないかと。そういう言葉を思いついてキャッチコピーのように墨で書いていた。反省して生き直すっていうの? そうして生き延びた」と話し、同賞を受取る理由について「こういう悪者も生きていいんじゃないかって。そういう賞ですよね?」と“桃井節”でコメントし、笑いを誘った。

■過去の『種田山頭火賞』受賞者

第1回…磨赤兒(舞踏家・俳優)
第2回…伊藤比呂美(詩人・小説家)、
第3回…確井俊樹(ピアニスト)
第4回…夏井いつき(俳人)
第5回…ロバート・キャンベル(日本文学研究者)

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