【UFC】中村倫也、デビュー戦完勝も「納得いってない」 試合中に相手セコンドの声聞く余裕
格闘技イベント「UFC Fight Night: Holloway vs. Korean Zombie」が26日、シンガポール・インドアスタジアムで行われ、デビュー戦の中村倫也(フリー)が、ファーニー・ガルシア(メキシコ)に判定勝ち。試合後にはさらに上を見据えていた。
UFCで勝つには「全部のスキルを使わなきゃいけないのは当然」
格闘技イベント「UFC Fight Night: Holloway vs. Korean Zombie」が26日、シンガポール・インドアスタジアムで行われ、デビュー戦の中村倫也(フリー)が、ファーニー・ガルシア(メキシコ)に判定勝ち。試合後にはさらに上を見据えていた。
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レスリングエリートの中村は、2017年のU-23世界選手権優勝などの実績を残しMMAに転向。デビューからこれまで7戦全勝、6試合でフィニッシュ(5KO・一本勝ち1)している。今年2月のROAD TO UFCバンタム級決勝で、風間敏臣との日本人対決に33秒KOで勝利し、UFC契約を勝ち取った。今回がデビュー戦だった。
グラウンドで終始試合をコントロール。極める寸前まで追い詰めたが、ガルシアの粘りの前にフィニッシュには至らず。それでも文句なしの3-0の判定勝ちだった。
試合後、中村は「まぁ1つ、勝てたことはホッとしていますが、あのパフォーマンスにちょっと納得いってない部分もあります」と不満顔だ。「やっぱりUFCファイターを倒すには、全部のスキルを使わなきゃいけないのは当然。その上でフィニッシュはやっぱり欲しかったなっていう気持ちになっちゃいますよね」と続けた。
試合中から、自身のペース。さらに冷静だった。「いけるって思ってました。ガルシアサイドのセコンドの指示もディフェンシブなことばっか言ってて、なんだよ、ストレスたまるなって」。英語も堪能な中村。相手陣営の指示もしっかり聞こえていた。
MMA無敗を8試合に伸ばした。早くも次戦への期待が高まるが、「ここ(UFC)に来た以上はもうシンプルで1個1個勝つっていうことなんですけど」と冷静に先を見据えた。そのうえで、「やっぱり、UFCが僕に求めているのも、ファンが僕に求めているものも、フィニッシュだっていうのは試合前からすごく感じてたんで、 その期待に応えられるように自力を1個1個つけていこうと思ってます」とフィニッシュへの思いを明かした。