浅草九劇が「オンライン型演劇場」にリニューアルへ「今まで以上にクリエイターの熱意に寄り添う」

大手芸能事務所「レプロエンタテインメント」は22日、芸能の聖地・浅草に開業して4年目を迎える劇場・浅草九劇を「オンライン型演劇場」としてリニューアルすることを発表した。

「オンライン型演劇場」としてリニューアルされる浅草九劇
「オンライン型演劇場」としてリニューアルされる浅草九劇

劇場開業4年目で“オンライン化” 配信、パッケージ制作、ネット販売までワンストップが実現可能に

 大手芸能事務所「レプロエンタテインメント」は22日、芸能の聖地・浅草に開業して4年目を迎える劇場・浅草九劇を「オンライン型演劇場」としてリニューアルすることを発表した。

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 同事務所は、俳優・羽田美智子、福井晶一、池内博之、長谷川京子、真木よう子、新垣結衣、中村蒼、内田理央、宮沢氷魚、南沙良、劇作家兼演出家・鄭義信、田村孝裕らが所属している。浅草九劇は2017年の開業以来、「人を育む劇場」というコンセプトを体現するべく、才能あふれるアーティストやクリエイター、ファンに親しまれてきた。一方で、新型コロナウイルス感染症による影響で相次いで公演は中止となり、演劇・ライブエンターテインメントにとって苦しい日々が続いている。

 こうした状況下で作品を発表するにあたり、オンライン配信のニーズは高まっている。他方で、劇場の利用者がそれぞれに公演の配信まで準備することは簡単なことではない。そこで、浅草九劇では、作品のオンライン配信が快適にできるような設備とスタッフを常設し、その企画と製作をサポートすることを始める。舞台芸術に関わるすべての関係者に危機が訪れている中で、開業以来続く「人を育む劇場」としてこれからも、アーティストやクリエイター、ファンへの貢献を続けていく形だ。

 今回のリニューアルに伴い、計6台のカメラ、スイッチャー、ディスプレイなどの機材を新たに導入し、常設する。これにより、ライブ配信や収録でのオンライン配信が可能となり、DVDやBlu-ray のパッケージ制作、ネット販売までもワンストップで実現可能となるという。また、同機材を使用した、他劇場への出張配信や出張収録も予定。

 6月から具体的にオンラインコンテンツの企画と製作を進めていき、無観客配信をはじめとしたオンラインでの公演を実施予定という。

浅草九劇が生まれ変わる
浅草九劇が生まれ変わる

■浅草九劇プロデューサー佐々木弘毅氏のコメント

「浅草九劇は、今まで以上にクリエイターの熱意や努力に寄り添い、作品が生まれる瞬間を見守っていきたいと思います。 オンライン配信を通じて『エンタテインメントの再開を心待ちにしているお客様一人ひとりと、クリエイターとが手を取り合うことのできる』、そんな劇場を改めて目指します。そして、いつかまた劇場にお客様が戻ってきてくれることを強く願っています。

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