石井ふく子さんの願い、コロナ禍で家族が一緒の今「心あるドラマが見たい」

自宅では「運動不足解消のために廊下を行ったり、来たりしています」

 石井さんもコロナ禍の中、外出することなく、家に閉じこもっている。「運動不足解消のために廊下を行ったり、来たりしています」。笑いながら語ると、新型コロナに対する気持ちも吐露。

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「私は戦争もくぐり抜けてきていますが、戦争は相手があります。でも、これは相手は見えない。分からないです。だからものすごく腹が立ちます。相手が見えない中、何でこんなに苦しまないとならないのか」

 最後にコロナ禍が落ち着いたら何をしたいかと聞くと、「台本を作りたいです。俳優の皆さんのスケジュールを聞いてドラマを作りたいです」と答えた。仕事への意欲も健康も衰えてはいない。「仕事のできる日のために廊下を行ったり来たりしてますから」と再び笑った。

□石井ふく子(いしい・ふくこ) 1926年9月1日生まれ、東京都出身。日本電建宣伝部などをへて61年にTBS入社。主なプロデュース作品は「女と味噌汁」「肝っ玉かあさん」「ありがとう」「渡る世間は鬼ばかり」など。68年の舞台「なつかしい顔」から舞台演出も手掛けるようになり「初蕾」「女たちの忠臣蔵」などがある。89年には紫綬褒章受章、2004年菊田一夫演劇賞(特別賞)受賞。

次のページへ (3/3) 【画像】運動不足解消のため、自宅の廊下を行き来しているという石井ふく子さん。93歳の今も創作意欲は全く衰えていない
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