朝倉未来、1年4か月ぶりMMA復帰戦で3-0判定勝ち 前王者撃破で「ファンの皆さん、お待たせしました。ただいま」

メインイベントでは、1年4か月ぶりのMMA復帰戦となった朝倉未来(トライフォース赤坂)が前フェザー級王者の牛久絢太郎(K-Clann)に3-0の判定勝ちを収めた。21年10月の萩原京平戦、同年大みそか斎藤裕戦での勝利に続き3連勝となった。

勝利した朝倉未来【写真:山口比佐夫】
勝利した朝倉未来【写真:山口比佐夫】

ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生配信

格闘技イベント「FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI」(2023年4月29日、東京・代々木第一体育館=ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)メインイベント第9試合、フェザー級(66キロ)RIZIN MMAルール 5分×3R

 メインイベントでは、1年4か月ぶりのMMA復帰戦となった朝倉未来(トライフォース赤坂)が前フェザー級王者の牛久絢太郎(K-Clann)に3-0の判定勝ちを収めた。21年10月の萩原京平戦、同年大みそか斎藤裕戦での勝利に続き3連勝となった。

 未来は21年大みそかの斎藤戦以来のMMA戦。1年4か月の空白期間にはフロイド・メイウェザー(米国)とのボクシングエキシビションマッチ(2022年9月)を行っていた。その試合で人生初ダウン。脳へのダメージが大きく、長期休養を余儀なくされた。

 今回の試合を巡ってはオファーの時期が早かったこともあり、「過去1番強い」状態だと豪語。前王者相手にも「2R以内のKO」を宣言していた。

 未来が帰ってきた。花道を笑顔で歩いていく。2021年大みそかと変わりはない。1万3837人の会場に集まったファンを見渡し、拳を突き上げると金網に入っていった。落ち着いている。名前がコールされても緊張した表情ひとつ見せない。牛久と向き合うと未来の分厚い胸板が目立った。

 未来は1分たってようやく相手の体にしっかり触れる。それから50秒たって一気に距離を詰めると左フックを当てる。そのままケージ際での展開になるが、脇を差されてしまい、グラウンドに引き込まれてしまった。しばらく膠着状態が続きブレイクに。立ちの展開になるとケージの中央に取り、常にプレッシャーをかけていった。

 2Rも未来がプレッシャーをかけていく。ミドルキックをドンピシャのタイミングで牛久に打ち込んでいた。1分30秒、リングの中央付近でグラウンドに引き込まれた。トップポジションで牛久を固め、パンチを腹に打ちこんだ。膠着状態になり再度ブレイク。スタンドになったところで左膝蹴りを当てた。

 3R、牛久がすぐに引き込んでくるのを冷静に対処する。膠着しブレイク。スタンドでは、牛久の打撃を見切り、右フック当てる。2分30秒、打ち合いになると未来はニヤリと笑い、ジャブ、フックを放っていった。3Rを通して、打撃を多く出したのは未来。結果は3-0の判定勝ちだった。

 試合後、マイクを握った未来は「格闘家の朝倉未来のファンの皆さん、お待たせしました。ただいま。試合をしていないこの1年何か月、色々言われましたけど、やるときやりゃいいでしょ。また今年中に会いましょう」とファンに呼びかけ、集まった1万5000人超の観衆から歓声を浴びていた。

次のページへ (2/2) 【動画】判定の瞬間、朝倉未来の表情は? 牛久とはがっちり握手…1年4か月ぶりのMMA復帰戦を飾った瞬間
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