藤波辰爾、アントニオ猪木写真集監修 付き人時代の写真をチョイス「偏見で選びました」

プロレスラーの藤波辰爾が2日、都内で行われた『アントニオ猪木写真集 1960~1988』(3月25日発売)発売記念トークショーに登場した。当日は元「週刊ゴング」編集長の小佐野景浩氏も登壇。2人は同書の監修を担当した。

イベントに登場した藤波辰爾(右)と小佐野景浩氏【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登場した藤波辰爾(右)と小佐野景浩氏【写真:ENCOUNT編集部】

アントニオ猪木さんとの思い出語る

 プロレスラーの藤波辰爾が2日、都内で行われた『アントニオ猪木写真集 1960~1988』(3月25日発売)発売記念トークショーに登場した。当日は元「週刊ゴング」編集長の小佐野景浩氏も登壇。2人は同書の監修を担当した。

 渋滞に巻き込まれ遅れて登場した藤波は「ちょっと遅れました。すいませんでした」と頭を下げつつ「今回の写真集は、とにかく豪華版というかプライベートなものとファイトな部分とね。猪木さんのより優れたベストショットが詰まっています」と同書をアピール。

 同書特製ケースのカバー写真は藤波がチョイス。藤波が「この写真が目に飛び込んできたんですよ。この猪木さんの目の鋭さに僕は何度もやられましたね。試合中のときも、この目でね、蛇ににらまれたカエルみたいにね。動けなかったですよ。僕の思い出の深い写真です」とその理由を明かすと、“熱血プロレスティーチャー”の異名を持つ小佐野氏は「しかも、これは79年の8.26の夢のオールスター戦のチケットに使われた写真なんですよね。これを藤波さんがパッと選んだのがすごいなと思いました」とフォローしていた。

 また、藤波は写真集の中の好きなショットに自身が猪木さんの付き人時代の写真を選び、「僕が16歳で猪木さんの後ろでカバンを持って歩いているんですけど、これデビューしてたかなあ。僕の恩人の北沢さんという方が猪木さんの付き人をやっていたんですが、僕が入門許可をいただける前に、当時日本プロレスの幹部連中が既成事実を作っちゃえということでカバンを運ばせてもらったんです」と当時のエピソードを明かした。

 小佐野氏が「これ、藤波さんが入門して2週間後の写真ですね」と一言添えると、藤波は「このときは誇らしくてね。緊張しましたけどね」と当時を振り返った。

 同書は、昨年10月1日に亡くなったアントニオ猪木さんのプロレスラーとしての雄姿を振り返る永久保存版写真集。猪木さんをデビュー前から追い続けた東京スポーツ新聞社が提供するプロレス史に残るさまざまなカットを掲載している。藤波と小佐野氏のほかに歌手のファンキー加藤も監修を担当。しかし、加藤は仕事の都合でトークショーは欠席となった。

 監修の際は3人で相談しながら写真を選んでいったという。チョイスのポイントについて、小佐野氏が「僕の場合は、この試合は外しちゃいけないというのがあるじゃないですか。その試合は必ず入れようというのと、できれば日本プロレス時代の写真を入れたかった。あと馬場さんとの写真ですね」と話すと、藤波は猪木さんとジャイアント馬場さんが一緒に笑顔で風呂に入っている写真ページを開きつつ、「これなんか最高ですよね。僕は付き人で猪木さんの背中を流していたんですけどね。この光景はファンとしてはたまらなかったね。2人はすごく仲良かったですよ。馬場さんの付き人は佐藤昭雄さんね。ときたま交代して僕が馬場さんの背中を流してね。僕は馬場さんも猪木さんの頭の形も覚えてますもん」と笑顔で語った。

 さらに藤波は「僕は最終的に偏見で選びました。どれも外したくないんだけどね。完全にファン目線でしたね。ファンですもん。もう」と監修のポイントも明かしていた。

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