初写真集発売の金子隼也が大学卒業 コロナ禍でオンライン授業も「だから俳優ができた」

『ウルトラマントリガー』(2021年)で俳優デビューした金子隼也(23)が『金子隼也1st写真集Be Myself』(KADOKAWA、3850円)を発売した。天てれ出身で子役モデルとして活躍した金子にとって、初写真集は俳優デビュー1年、芸能活動10周年の記念すべき作品。3月に大学を卒業したばかりで、新社会人としての抱負を語った。

1st写真集を発売した金子隼也【写真:ENCOUNT編集部】
1st写真集を発売した金子隼也【写真:ENCOUNT編集部】

4月から新社会人「まずは一つずつステップアップできるように」

『ウルトラマントリガー』(2021年)で俳優デビューした金子隼也(23)が『金子隼也1st写真集Be Myself』(KADOKAWA、3850円)を発売した。天てれ出身で子役モデルとして活躍した金子にとって、初写真集は俳優デビュー1年、芸能活動10周年の記念すべき作品。3月に大学を卒業したばかりで、新社会人としての抱負を語った。(取材・文=平辻哲也)

 12年にEテレ『大!天才てれびくん』のてれび戦士として出演するなど子役モデルとして活躍し、21年に『ウルトラマントリガー』で俳優デビューした金子。23年には1月期ドラマ『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系)、ZIP!朝ドラマ『パパとなっちゃんのお弁当』(日本テレビ系)にも出演した。初の写真集は俳優デビュー1周年・芸能活動10周年を記念するメモリアルな作品となった。

 実は写真集はサブライズから始まった。

「最初は事務所のイベント用のパンフレットの撮影と聞いていたんです。だから、カラダを鍛えてくださいって。でも、周りの子たちに聞いたら、そんな話は聞いてない、と。あまり細かいことを気にしないので、『ま、いっか』ぐらいしか思っていなかったら、実は『写真集を出せることになりました』と聞いて、すごくビックリしました」と振り返る。

 撮影にあたっては3、4キロ絞った。

「ほぼ毎日走っていました。休みの日は15キロくらい。普段から7キロくらい走っていますし、元々、体を動かすことが好きなので、全然苦ではないんです。あとは週3回食べていた大好きなラーメンを週1にして、お昼はもやし3袋だけとか、筋トレもして絞りました。フェイスラインがきれいに出るようになって、成果は出たと思います」と自信を見せる。

 撮影は昨年、長野県安曇野市・松本市で行い、素顔や情感たっぷりの魅力も披露し、K-POPアイドルを思わせるメイクにも挑戦。本人提供の幼少期の秘蔵写真やインタビューも掲載している。

 13歳のときに子役モデルとしてデビュー。しかし、18歳のとき、芸能界を引退し、学業に専念した。始めたのも辞めたのもすべて自分で決めた。

「芸能界に入りたいと思ったきっかけは、フジテレビの『東京DOGS』(09年)の小栗旬さんがかっこいいなと思ったから。辞めたのは大学に行きたかったから。現役のときは納得できる結果ではなかったので、きっちり勉強したかったんです。1年間勉強を頑張ったことがその後の人生にも生きるだろうなと思っています」

 浪人を経験しての大学生活だったが、1年時にはキャンパスライフを楽しめたものの、20年春からはコロナ禍になり、2年以降はほとんどがオンライン授業だった。専攻はメディア系で、ゼミではバラエティー番組なども制作した。

「オンライン授業ばかりだったので、大学生活が充実していたという印象はあんまりなかったのですが、反面、オンラインだったから俳優業ができたこともあります」と根っからのポジティブシンキングだ。

『ウルトラマントリガー』で俳優デビューした金子隼也【写真:ENCOUNT編集部】
『ウルトラマントリガー』で俳優デビューした金子隼也【写真:ENCOUNT編集部】

 再開した芸能活動では、『ウルトラマントリガー』のメインキャラ、GUTS-SELECT隊員のヒジリ・アキト役を射止めた。ウルトラマンは父の影響で幼少期から大好きだったヒーローだった。

「父は仮面ライダーとウルトラマンが大好きだったんです。仮面ライダーは、藤岡弘、さんの初代(1971年)から見ていましたし、黒部進さんのウルトラマン(66年)、森次晃嗣さんのウルトラセブン(67年)を見せられ、どっぷりはまっていたので、自分の中で変身したい、特撮ドラマに出たいという思いが強かったので、ずっと特撮のオーディションを受けていたんです。受かった時はうれしかったですが、変身はできなかったので、いつかその夢はかなえたい」

 ウルトラマンと仮面ライダーのグッズは自室に収まらず、レンタルルームも借りているほどの熱狂的なファンとか。

「一番好きなウルトラマンは父と同じでセブン。フォルムがかっこいいというのもあるんですが、物語が大人向けで、小さい頃はなんとなく見ていたものが20歳を超えてから見直すと、心に刺さる。どちらかというと、昭和のウルトラマンが好きなんです。母もウルトラマンレオが好きで、家族全員でハマっていますね」

 放送が長期間に及ぶ特撮ドラマは新人俳優の登竜門として知られるが、この「トリガー」での経験はその後の糧になった。

「俳優デビュー作だったので、右も左もわからないままクランクインしたのですが、スタッフさんや共演者の方々が本当に優しく温かく見守ってくれました。ここで9カ月間経験できたことは大きかったと思いますし、それをもっともっと生かせるように頑張りたい」

 3月に大学を卒業し、4月からは芸能活動1本に絞る。

「理想の俳優像は妻夫木聡さん。どんな役でも妻夫木さんらしさを残しつつでも、その世界観の中で自然体でいられる、そんな役者さんになりたい。ミステリーもやってみたいし、歴史も大好きなので、大河ドラマや朝ドラにも出てみたい。まずは一つずつステップアップできるように頑張りたいと思っています」と新社会人としての決意を語る。今後も、華麗な変身を見せてくれそうだ。

□金子隼也(かねこ・しゅんや)1999年11月27日、神奈川県出身。2012年に『大!天才てれびくん』のてれび戦士として出演。18年に学業専念のため芸能界を一時引退。21年芸能活動を再開。21年7月に特撮テレビドラマ『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』でドラマデビュー。趣味はサッカー、読書、フットサル、歴史探索。

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