n.SSign・カズタがK-POPの道に進んだ理由 背中を押した先生からの言葉

日韓合同オーディション番組『青春スター』(ABEMA)から誕生した7人組ボーイズグループn.SSign。日本と韓国で着々とファンを増やし続け、プレデビューミニアルバム『SALTY』の発売が決定。現在はデビュー前にもかかわらず日本単独Zeppツアーの真っ最中だ。今年の2月に行われた日本ファンミーティングの合間に、ENCOUNTでは日本人メンバーでリーダーのカズタに独占取材を敢行。カズタの青春時代にフォーカスすると、彼がK-POPの道に進むきっかけが見えてきた。

n.SSignのリーダー・カズタ(中央)【写真:(C)AbemaTV,Inc.】
n.SSignのリーダー・カズタ(中央)【写真:(C)AbemaTV,Inc.】

n.SSign・カズタ単独インタビュー、学校の先生から背中を押され、K-POPの道を志す

 日韓合同オーディション番組『青春スター』(ABEMA)から誕生した7人組ボーイズグループn.SSign。日本と韓国で着々とファンを増やし続け、プレデビューミニアルバム『SALTY』の発売が決定。現在はデビュー前にもかかわらず日本単独Zeppツアーの真っ最中だ。今年の2月に行われた日本ファンミーティングの合間に、ENCOUNTでは日本人メンバーでリーダーのカズタに独占取材を敢行。カズタの青春時代にフォーカスすると、彼がK-POPの道に進むきっかけが見えてきた。(取材・構成=近藤加奈子)

――『青春スター』にちなんでカズタさんは、青春時代どんな将来を思い描いていましたか。

「小中学校のときは絶対にバスケットボールの選手になるもんだとしか思っていなかったです。だから勉強なんて本当にしてなかったんですが、中学校では生徒会長だったんですよ。けど、生徒会長のくせに授業中に漫画を読むってありえないことをして、それをたまたま校長先生に見られたっていう。その後、校長室に呼ばれて優しく怒られました。『生徒会長としての立場をしっかり守ってくださいね。漫画は本当にありえないよ』って。1番厳しく優しい怒り方をされました(笑)」

――K-POPアイドルになりたいという気持ちはなかったんですね。

「なかったですね。でも、中学のとき文化祭で歌を歌って自分もちょっと歌えるんだと気付いたんですが、それでも歌手なんて絶対無理と思っていたので。けど、高校を卒業するときにやっぱり歌をやりたいなと気持ちが変わったんです。それにバスケットボールの選手は1度手の骨を折っちゃってもう無理だなと諦めていたので。そんなときにEXILEさんとかを見ていたら歌をやりたいなと思い、憧れからアーティストの道に進むことを決めました。あと、この道に進めたのは学校の先生が背中を押してくださったのも大きいですね。

 僕は『無理だよ』と言っていたんですが、学校の先生が『やってみないと分かんなくない?』『やりたいことをやった方がいいよ』ってアドバイスしてくれて。むしろ僕は『就職した方がいいでしょ?』と話していたんですが、『今やらなかったらいつやるの? 後悔したら嫌じゃない?』とそのときの担任の先生が言ってくれたんですよ。だから学校の先生や友達、みんなに会いたいんですよね。僕を見てくれているかは分からないんですが、いつか会って今の活動を報告したいです。それと『あのときはありがとうございました』とお礼を言いたいです」

憧れの人はNBAのデリック・ローズ「努力をして諦めない姿がとにかくカッコ良くて」

――青春時代の憧れの人は?

「当時はNBAが大好きだったので、デリック・ローズという選手に憧れていました。怪我で悩んでいた方なんですけど、努力をして諦めない姿がとにかくカッコ良くて。でも、今思うと憧れの人のそういう姿を常に見ていたから、簡単に諦めない気持ちが身についたのかなと思います。もちろんアスリートと歌手って全然違いますけど、努力の仕方や精神力の鍛え方みたいなのはデリック・ローズ選手の影響も大きいと思います」

――学生時代はやはりモテたのでしょうか。

「いやいや! まぁでもボタンは全部なくなったとだけ……(笑)。おそらく当時は生徒会長だったから人気者的なので後輩たちがもらっていったんだと思います」

――5大都市を巡る全国ツアーを開催中ですが、もし韓国人のメンバーに日本を案内するならどこに連れていきたいですか。

「メンバーそれぞれ好きな場所が違うんですよね。ソンユンは名古屋大好きですし、ヒウォンとハンジュンは食べ物がおいしいからって札幌が大好きだし。でも、今回初めてn.SSignで福岡に行くので、メンバーにめちゃくちゃ案内したいですね。特に連れてきたいのはキャナルシティ博多の近くにある屋台。あの川沿いで日本のおでんを食べさせてあげたいですね。19歳の頃に遊びに行ったときもおでんを食べたり、夜はキャナルシティ博多に行きました。個人的に福岡は今まで旅行に行ったなかで一番楽しかったし、一番好きな都市です」

――思い入れがあるんですね。

「実は中学のときに修学旅行で行ったのも福岡なんですよ」

――まさに青春の地!

「そうなんです。福岡には良い記憶しかなくて、実は僕が初めてK-POPのオーディションを受けたのも福岡なんです。これで落ちたら諦めようと福岡にオーディションを受けに行って、太宰府天満宮でお祈りをしてから実家の沖縄に帰ったんです。そしたらお祈りをした次の日、沖縄に着いた瞬間からインスタグラムで今の事務所からスカウトが来て。そのままオーディションもうまくいって1か月後に韓国に行くことになりました。それまでずっとさまよっていたのに、急に運が開けたので驚きました。だから福岡も太宰府天満宮も大好きなんです」

――修学旅行での思い出は?

「福岡だけでなく、長崎、熊本にも行ったんですけど、人生初めての遊園地にはしゃぎまくりました。地元の沖縄には遊園地がなくて、熊本のグリーンランドでは赤ちゃんのように遊んでいましたね。なんかもう楽しすぎてずっと走り回った記憶しかないです(笑)」

メンバーは「みんなラーメン大好き」

――他に韓国人のメンバーに食べさせたい日本のグルメってありますか。

「みんなラーメン大好きなんですけど、まだ食べていない牛カツとか串カツに連れていってあげたいですね。串カツなら必ず一つはハマる具材があると思うんですよ。ちなみに僕も大阪行ったとき初めて串カツを食べたんですが、おいしすぎてびっくりしちゃって。確か20歳くらいの頃だったんですけど、あのときの感動をメンバーとシェアしたいです」

――言葉も分からないまま単身で韓国に渡ったときカズタさんを支えたものはなんでしょうか。

「お姉ちゃんです。沖縄に帰りたいと思ったときはいつもお姉ちゃんに電話するんです。お母さんに言うと心配しちゃうから(笑)。電話で『めちゃくちゃつらい』話すと、お姉ちゃんは『本当につらかったら沖縄帰ってくれば良いさ』と言ってくれるんです。『帰ってくる場所があるから、もう死にそうと思うときまでやってきな』という言葉が心の支えになっていました。だから、お姉ちゃんと電話するときは毎回号泣しそうになるんですよ。ちなみに家族と電話するときはめちゃくちゃ沖縄弁です。家族は仲が良くてお兄ちゃんともこの間5年ぶりに再会しました。甥っ子姪っ子にも会えて最後は泣いてお別れしました」

――インスタグラムに仕送りのお写真も載せていましたね。

「お茶漬けやカップ焼きそばがめちゃくちゃ食べたくなるんですよ。お菓子だとコアラのマーチやブラックサンダーも。最近はファンの方が送ってくださるんですが、毎回太らないように気をつけながら食べています(笑)。いろんな方に支えてもらっているなと感じます」

□カズタ 1997年12月31日、沖縄県宜野湾市出身。2022年に開催された日韓合同オーディション番組『青春スター』(ABEMA)で披露した圧倒的なパフォーマンスで審査員たちをうならせ、話題を集める。見事デビューを勝ち取り、7人組ボーイズグループn.SSignの唯一の日本人メンバーにしてグループのリーダーに抜擢。歌もダンスもマルチにこなせるオールラウンダーで、番組でのキャッチコピーは“セクシーパワーダンサー”。現在、『“n.SSign 1st Zepp Tour “net of Star Sign”』を開催中。

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