【星降る夜に】ディーン・フジオカ演じる新人医師・深夜の闇にネット複雑「復讐?」

俳優の吉高由里子が主演を務め、北村匠海が共演するテレビ朝日系ドラマ『星降る夜に』(火曜午後9時)の第8話が、8日に放送された。

ディーン・フジオカ【写真:ENCOUNT編集部】
ディーン・フジオカ【写真:ENCOUNT編集部】

10年前のままになっている深夜の自宅「ベビー用品が悲しいね」

 俳優の吉高由里子が主演を務め、北村匠海が共演するテレビ朝日系ドラマ『星降る夜に』(火曜午後9時)の第8話が、8日に放送された。

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(※以下、ドラマの内容に関する記載があります)

 同作は、脚本家・大石静が描くオリジナル作品。心がすり減り熱意を失った35歳の産婦人科医・雪宮鈴(吉高)と、自由奔放に人生を謳歌(おうか)して生きる25歳の遺品整理士で、生まれつき耳が聞こえない柊一星(北村)。「命のはじまり」と「命の終わり」をつかさどる2人が出会い、ひたむきな10歳差恋愛を育んでいくピュア・ラブストーリー。

 今回は、ディーン・フジオカ演じる新人医師・佐々木深夜の抱える悲しみと闇が明らかになった。10年前に出産で妻と子を亡くした深夜は、都庁職員から医師になることを決意。45歳で医師になり、産婦人科医として鈴とともにマロニエ産婦人科医院に勤務している。鈴は、深夜に元気がないことを気にしていた。

 ある日、深夜は東京にある自宅に向かう。一軒家に入ると、そこは妻と子を亡くした10年前のままだった。妻との写真が飾ってある部屋には、ベビーバウンサーやロンパース、出産育児雑誌など、出産に向けて用意したグッズが。さらに、妻子を亡くした日と思われる「2013年3月5日」の新聞もそのまま置いてあった。深夜は窓を開けて換気し、黙々と掃除機をかけた。

 このシーンにSNS上では、「家そのままなのか……」「ベビー用品が悲しいね」「なかなか前に進めない気持ち分かる」といった声が。

 深夜夫妻の友人で、遺品整理会社ポラリスの社長を務める北斗千明(水野美紀)は、前に進めない深夜を見守っている。千明は、同じ手話教室に通う鈴に、深夜が食べ物をたくさん買う癖について、妻の分まで買う癖が抜けないと伝える。「元気そうに見えるけど、あれまだ立ち直ってないんだなって、たまに思い知らされるんだ」と心配する。

 鈴は深夜が病院に泊まることが多く、深夜の部屋に行った際も物がなく驚いたことを伝えた。千明は、深夜の家が東京にあり10年前のままであることを明かすと、「遺品整理してきれいにして、売るなり貸すなり考えた方がいいよって何度も言ってるんだけどね。もう10年だからさ。そろそろ整理してもいいと思うんだけどね」と語る。

 深夜はある夜、マロニエ産婦人科医院の前で伴宗一郎(ムロツヨシ)に出会う。伴は5年前に出産で妻を亡くし、ひとりで娘を育てている。妻が亡くなった理由を、当時担当した鈴のせいだと思いこみ、鈴に嫌がらせを続けていた。

 伴はイケメンで医者の深夜に嫌味を放ち、苛立ちをぶつける。深夜は、「僕の妻は……死にました。出産のとき、子どもと一緒に。僕一人だけ残して」と明かした。深夜の告白を聞いて動揺する伴。深夜が「あなたの気持ち、少しだけ分かる気がします」と続けると、伴は「分からないよっ! あんた医者だろ、一緒にすんな」と怒りをぶつけた。

 深夜は、妻子の死後に医者になったことを明かす。伴は「なにそれ……え? 意味が分かんない。俺も医者になればよかったってこと? なに一人で乗り越えた顔して……気持ち悪ぃよ!」と困惑する。しかし深夜は、「僕が医者になろうと思ったのは……たぶん、復讐(ふくしゅう)のためです」と静かにつぶやいた。

 この言葉に、「復讐だなんて……え、え、動揺(涙)」「深夜先生は前を向いているように見えて復讐?」「深夜先生も全然立ち直れてないよね……」と複雑な思いを抱く視聴者も。

 ドラマ後半、鈴は深夜に力になりたいと告げる。深夜は、「あの人(伴)は……、僕だなって思って。あの人を見てると、自分を見てるような気がしてしまって」と伴に自分を重ね、「僕が暴れないですんだのは、鈴先生がいてくれたからです」と語った。鈴は、暴れてもいい、泣いて叫んで怒ってもいいと伝えた。SNS上では「深夜先生にも思いきり泣いてほしい」「どうか深夜先生が幸せになれますように」といった深夜を気遣う声が挙がっている。

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